アレルギーで体をかゆがります
- 1歳・男の子
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生後2ヶ月ごろから、もみ上げの部分、首の後ろ、両ひじが赤くカサカサした状態です。検査した結果「卵アレルギー」と診断され、食事に注意し、処方された軟膏でだいぶ改善しました。それでも、ひじだけはいつも赤くカサカサしています。本人もかゆいようで、椅子の背などでゴシゴシこすっています。
特にお風呂で体が温まると頭もかゆくなるようです。清潔にするためにも入浴させたいのですが、あまりにもかゆそうなので2日に1度入浴させています。保湿剤も使っていますが、どうすればよいでしょうか。 - (Angera さん)
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対処方法としては、スキンケアを第一にしたほうがよいでしょう。スキンケアの治療の基本は、清潔を保つことです。そのため、できれば毎日入浴することが望ましいです。温まるとかゆみが出るとのことなので、お湯の温度を下げたり、シャワーを利用したり、お風呂に入れない時は体をふいてあげたりして、清潔を保つようにしてください。また、かゆみをコントロールするために、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を内服することも有効だと思われます。
清潔保持のために
体が汗や脂で汚れると不快感があり、かゆみを誘発します。そのため体の清潔を保つことは、かゆみを抑え、皮膚の状態をコントロールする上で重要になります。清潔保持のためには入浴が一番ですので、可能ならば毎日入浴してきれいにしてあげます。入浴以外では、汗をかいたら体をふくとか着替えをするなどの方法もとってあげましょう。
入浴時に気を付けること
アレルギーがある場合は、体が温まるとかゆみが出ることが多いです。今回もその例です。ここで、入浴は体を温めるものという思考から一度離れて、清潔を保つということに主眼をおいてみましょう。そう考えれば、入浴の温度は40℃未満(38〜39℃)でもよいということです。実際にはぬるいと感じるかもしれませんが、汗や汚れを落とし、体を温めないためには、このくらいの温度になります。また、いくらぬるくても長時間お湯に浸かれば温まるので、短時間で済ませることも必要です。他には、シャワーを利用することもよいと思います。
体を洗うときにはゴシゴシこすることは避けてください。これは肌を傷める一因になるので、優しくなでるようにしてください。最後にシャンプーなどをしっかり流すことも忘れないでください。特に、首や太もも、関節などに残らないように気をつけましょう。
入浴後、その他
お風呂あがりに体をふくときも、タオルでこすらないように気をつけてください。これも顔と同じように、タオルを押し当てて水分を取るのが理想的です。
今回は入浴時について書きましたが、日常のかゆみが強い時は、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤などの薬を服用をすることで、症状を軽くすることができます。掻かないことが皮膚にとってはいいので、薬の内服を併用することも検討する価値はあると思います。
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