子供の病気に関するお悩みに、現役医学博士の小児科医ユンタ先生がお答えします。

離乳食を開始してからということと毎日症状を繰り返していることから、今回は食物アレルギーによる発疹（じんましん）の可能性が考えられます。スキンケアは必要ですが、まずは病院で受診して食物アレルギーなのか、そのほかの原因が考えられるかどうかの確認をしてもらうことをお勧めします。その上でスキンケアや抗アレルギー剤の内服などを考えていくのが良いと思います。

じんましんとは

痒みをともなう皮膚の発赤疹で，軽く膨隆（ぼうりゅう・局部的にふくらむこと）します。長期にわたって症状が続くこともありますが、多くの場合は短時間で症状は軽くなります。今回のように赤いブツブツが短時間で消えるようなときは、じんましんが疑われます。症状と発疹の出方によって診断は比較的容易にできますので、できれば受診して確認してもらったほうが良いと思います。日中に消えてしまうようなので、写真などを撮って記録を残しておくこともお勧めします。
じんましんに対する基本的な治療は、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の投与になります。症状が強いときにはステロイドの全身投与が必要になることがありますが、今回の場合は、そこまでではないようです。

食物アレルギーとは

特定の食べ物を摂ると皮膚症状や呼吸器症状、消化器症状などを呈することを指します。摂取２時間以内に症状が出る即時型と、２時間以降に症状が出る非即時型があります。今回の場合は、食物アレルギーが原因ならば非即時型になります。
食物アレルギーの原因としては卵や乳製品が有名ですが、米や大豆、果物でもアレルギーが出ることがあります。またミルクアレルギーのお子さんもいるのでミルクの種類にも気をつける必要があります。

受診までに

今回は皮膚科または小児科を受診して確認、診断してもらうことをお勧めします。受診までに離乳食の内容、食べた時間、発疹が出現した時間、発疹の写真をデジカメで数枚記録してください。これらの記録が診断の助けになります。もし母乳も飲んでいるようでしたら、母親の食事内容のメモがあるとさらに良いです。