あせもが治りません
- 2週間前
- 0歳7ヶ月・女の子
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娘は本当に汗かきで、おでこと背中にあせもができて治りません。こまめにシャワーをして、良いと聞いた桃の葉ローション等も使っています。湿疹が出た時に病院でもらった弱いステロイドを使ってみても良くなりません。すぐに汗をかくのでとれてしまうんでしょうか。ほかにあせもを予防・治療する方法があれば教えていただきたいです。
- (みさ☆みさ☆ さん)
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今回はあせも(汗疹)についてです。基本的には温度や湿度の調節、スキンケアで治るものです。
それでも治らない場合は、塗り薬を使用するのが一般的です。今回は、ローションやステロイドを使用しても改善しないようなので、さらに食事も気をつけてみてはいかがでしょうか。大人でしたらビタミンC の補充を行うと正常な発汗が回復し、あせもが治ってくることがあります。とは言うものの、幼児にビタミンC のサプリメントはどうかと思うので、栄養のバランスを考えた食事(離乳食)も考えてみてください。もし、それでも経過が良くない場合は、ローションや塗り薬自体が合わない場合も考えられます。ローションや軟膏を中止して、シャワー、体拭き、着替えといった基本ケアのみで観察することも有効かと思います。
また、皮膚があれると感染症を合併することもあるので、あまりに酷い場合は抗生剤が必要になることもあります。このあたりは医師にご相談ください。
汗腺の種類と数
汗は汗腺と呼ばれる組織から出てきます。汗腺はエクリン腺、アポクリン腺、アポエクリン腺の3種類に分けられます。この中でエクリン腺は唇や陰部以外の全身にあり、汗の分泌を担っています。
また汗腺の数は小児でも成人でも変わらないので、体の面積で考えると子どものほうが汗腺の密度が高くなります。つまり、相対的に汗が多くなります。
あせもとは
汗を分泌するエクリン汗腺が詰まってしまうことで、あせもになります。汗の管が詰まる場所の違いによって次のように分けられます。
水晶様汗疹:角質の出口が詰まります。透明で小さな水疱がでます。通常数日で改善します。
紅色汗疹:表皮の深さで汗の管が詰まります。一般によく見られるもので赤い発疹ができます。軽いかゆみを伴い掻き壊すことで悪化し、細菌感染を伴うこともあります。
深在性汗疹:表皮よりも深い真皮で汗の管が詰まります。熱帯では起こりやすいですが、日本ではまれです。広範囲に扁平で小さな発疹ができます。予防と治療
高温多湿といった汗をかきやすい環境を避けることが第一です。エアコンや扇風機の利用、汗をまめに拭く、お風呂やシャワーで清潔を保つなどが有効です。石鹸やボディソープで洗うことも必要ですが、過度になると逆に皮膚を傷めてしまうので注意が必要です。また洗い残しがあると汗の出口が詰まってしまうので、よく流してください。
あせもになってしまった場合でも軽症ならば涼しい環境にいくことで改善が期待できます。このときに衣類の厚さも調節してください。湿疹になっている時は保湿剤や弱いステロイド軟膏を使用しますが、中には細菌感染などが合併することがあります。このような時は抗生剤が必要になることがあります。
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