何度教えても色の名前を間違えます。色覚異常なのでしょうか?
- 2歳になったころ、色の名前を覚えるようになってから。
- 2歳8ヶ月・男の子
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息子は言葉が達者で健康状態もよく、運動能力も標準的だと思います。色の名前も区別して言えるようになってきましたが、「オレンジ色」をよく「緑」と言い間違えます。「オレンジ色だよね?」と私が言い直すと「うん、オレンジ色」と答えますが、また別の機会には必ず最初は「緑」と言います。いわゆる色覚異常というものでしょうか。医師に診断してもらった方がよいでしょうか。
- (タイガーまま さん)
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今回は色の見え方についてです。一般的に、色の違いがわかるようになってくるのは3歳ごろです。また、発達が年齢相当で視力に問題がなければ今の段階で検査する必要はないと考えます。
色の見え方について
色に対する感覚を色覚といいます。聴覚や触覚と同様ですね。これは目の網膜にある錐体というものが関与し、主に感じる色によって赤錐体、緑錐体、青錐体と分けることができます。これらの錐体の働きが悪かったり、欠損があったりすると、その色の判別が困難になります。いわゆる“色弱”はこの錐体の働きが弱いものですが、本文では色覚異常と表現しましょう。
色覚異常の中では赤・緑の色覚異常が多く、青の色覚異常は稀です。また、全く色を感じないパターンの色覚異常もありますが、この場合は色というよりも視力自体(視力0.1以下)が問題になります。
通常、色覚異常は先天的なもの(生まれつきのもの)です。治療法自体存在しませんが、見え方が異なるということだけで日常生活で困ることはほとんどなく、治療自体が必要なものではないとも考えられています。色覚異常の検査について
代表的な色覚検査として、石原式色覚検査表というものがあります。これは赤や黄色、オレンジ、緑などの水玉で数字の模様を作り、どのように見えるか確認する検査です。小学校で検査をした記憶があるかたも多いと思います。以前は小学生の時に行っていましたが、現在は検査自体行われなくなりました。
言葉の発達から
「色(赤、青、黄、緑)を理解し、正確に言葉に出して言う」ことが出来るようになってくるのは、通常3歳ごろです。現在2歳8ヶ月とのことですので、頭の中では色を区別しているのに、言葉に出して言えないという可能性が十分にあります。また、周囲の反応が面白くてわざと違う色を言う、ということも幼児の場合は時々あります。
まとめ
3歳前の段階では評価自体が困難と考えられますが、今の時点で色覚異常の検査を急ぐ必要性は少ないと考えます。お子さん自身の色の見え方が他の人と異なっているかどうかを知ることは、学業の進め方(色を使った教材など)での対応上、有益とは思われます。検査を行うならば眼科を受診して相談することになると思いますが、小学校に入学する前で十分と考えます。
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