子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ

症状

発育不良の疑いで病院に行くのは、何歳ごろがいいのでしょうか?

時期
生まれたときから?
お子さんの年齢と性別
2歳8ヶ月・女の子
症状の詳細

36週1960gで生まれた低体重児です。元気だったので保育器も2週間程度で出られ、退院にも1ヶ月かかりませんでした。現在は体重11kg、身長81cmの小柄な子ですが、頭囲が48〜50cmとこれだけ標準。手足が細く短く、手のひらも1歳児より小さいです。たまたま風邪で行った病院で、『見逃さないで女児の発育不良』みたいなポスターが貼ってあってビクッとしました。まだ2歳だからとか、生まれたとき小さかったんだからとも思いますが、低体重児だからこそ発育不良が気になります。何歳くらいで発育不良だとわかるんでしょうか?発育不良の疑いで病院に行くのは、いつ頃がいいんでしょうか?

(きょみち さん)
  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ユンタ先生からの回答

低出生体重児(生まれた時の体重が2500g未満のお子さんのことです)のお子さんの発育に関しての相談です。多くの場合は3歳ごろまでに成長曲線の-2SD以内に入ってきます。
小柄ながらも母子手帳についている成長曲線と平行に体が大きくなっており、発達に問題がないようでしたら3歳ごろまで待って良いと思います。身長の伸びが悪くなってきている、発達の遅れがあるなどの異常があるようでしたら早期に受診して下さい。

発育不良とは

身長や体重、頭囲などの発育が遅れることを指しますが、もともと体格は個人差があります。そのため統計的に解析して標準の体格から大きく外れたものが異常とされます。たとえば2歳8ヶ月の女の子の標準身長は89.3cmで標準偏差は3.5cmです。標準身長との差が標準偏差の2倍以内なら正常範囲(95%のお子さんが入る範囲)ということになります。具体的には82.3cmから96.3cmです。今回はこの範囲から外れてしまっています。

発育不良、低身長の原因は

多くの場合は家族性などのいわゆる体質と呼ばれるものが低身長の原因になります。また思春期が遅い(いわゆる晩生)や子宮内発育不全なども原因になります。今回は低出生体重児であり、このことが低身長の原因と考えられます。
その他には成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどの不足によるもの、染色体の異常に由来するもの、骨の病気、低栄養やアレルギーなどの食事制限、心理的ストレスなども低身長の原因になります。

いつまで待てばいいの

今回のように低出生体重児であることが原因と考えられる場合は3歳ごろまで待って良いと思います。
ただし家庭で確認しておくことがあります。まずは母子手帳についている成長曲線のグラフにお子さんの身長、体重の記録を付けてください。そして小柄ながらも成長曲線とほぼ平行に大きくなっていることを確認してください。また発達の大きな遅れがないかを確認してください。具体的には2歳8ヶ月なので両足でぴょん、と跳んだり鼻やおへそを指でさしたり、まねて直線を描いたりなどができるかなどです。また食事量が低下していないか、疲れやすくないか、手足は温かいかなども日常生活のなかで確認してください。

小児科医ユンタ先生のすこやかカルテの最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment