RSウイルス感染後、呼吸が弱いようで心配です
- 1ヶ月前
- 0歳5ヶ月・男の子
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先月、RSウイルスによる細気管支炎で入院した際、ゼロゼロが長引き保育器で酸素を入れていました。症状は落ち着いてきても、酸素濃度が起きていると98%くらいなのに寝ると91〜95%に落ちてしまうので、退院まで2週間かかりました。出生時も予定日より1ヶ月前に早産で生まれ、呼吸が弱かったためすぐに保育器に入れられ、低体温になりやすいとも言われました。退院前数日はすぐに起きてしまい睡眠時に測定できていないため、退院時に酸素不足が改善されていたかは不明です。今も寝ているときは呼吸が弱く、微かに首筋がぴくぴくする程度で、きちんと息ができているのか不安になります。夜は手足が青紫色で氷のように冷たくなっており、お昼寝中も手足は温かいのにどす黒い赤紫をしていることがあります。酸素不足で、何か問題になることはないのでしょうか?また、気をつける点はありますか?
- (まんまるママ さん)
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今回はRSウイルス感染に伴う相談です。小さなお子さんがRSウイルスに感染すると、急性細気管支炎から呼吸困難を発生し入院になる場合が多いです。現在は夜もきちんと眠れているようなので、呼吸状態は心配しなくて良いと思います。手足の血液の循環が悪いと冷たかったり色が悪かったりします。手袋や靴下、毛布などで露出しないようにしてあげるだけでも十分だと思います。
RSウイルスにかかるとどうなるの
respiratory syncytial virusのことをRSウイルスといいます。急性細気管支炎の原因の多くを占め、2歳くらいまでのお子さん、特に乳児に多く発症し、冬に流行します。
咳や鼻水などいわゆる風邪症状で発症しますが、その後、喘鳴(ぜんめい:呼吸がゼイゼイしている状態)、陥没呼吸などの呼吸苦、哺乳力低下、チアノーゼといった症状を呈します。
通常は数日ほどで軽快に向かいますが、生後数ヶ月のお子さん、心臓や肺の病気を持っているお子さんなどは重症化しやすく入院期間が長くなることも多いです。
RSウイルスに対する治療は、補液や酸素投与、吸入などのサポートがメインになります。中には挿管して呼吸管理が必要になることもあります。また早産の場合や先天性心疾患、肺疾患のあるお子さんの場合はRSウイルスに対する抗体を注射することで予防が行われています。注射薬はシナジスといいます。乳児期で呼吸が苦しい時のサインは
乳児は苦しいと言ってくれませんが、観察するとその兆候を見つけることができます。その兆候は顔色が悪い、唇が青紫(チアノーゼ)、呼吸をするときに胸がペコペコする、鼻がヒクヒクするなどです。また呼吸が苦しいと哺乳がうまくできない(たくさん飲めない)、睡眠が障害されて浅い眠りになったり、途中で起きたりしてしまう、といったことがあります。
手足は呼吸が苦しい時も色が悪くなりますが、感染症やただ単に冷えただけでも色が悪くなることがあります。今回の場合
RSウイルスに感染して呼吸状態が悪くなっていますが、退院できたということは、呼吸状態は安定したと考えて良いと思います。日中は手足も温かいようですので、しっかり哺乳ができて体重も順調に増えているようでしたら、そのまま様子を見ていけば良いと思います。ただ、小さく生まれているため冬場は特に体温の保持などに気を付けてください。室温を保つ、毛布や手袋、靴下などを着用するといったことで改善することは多いです。
また呼吸状態が悪くて酸素が不足していても、よほど低酸素の状態が続いていない限り発達などに影響を与えることはないでしょう。今回は酸素を使ってですが、寝ていて酸素濃度が90%を保つことができたので問題ないと思います。
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