夏でも汗をあまりかきません
- 生まれてから気になる
- 1歳8ヶ月・男の子
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子供の体質で気になるところがあります。どうも汗をあまりかかないようで、夏は周りの子は汗をびっしょりかいているのにウチの子はあまり汗をかかず、お昼寝をしても皆が汗で髪が濡れているのに、ウチの子だけそうでもないのです。平熱は36.2℃位が多いのですが、35.7℃の時もありました。顔がほてりやすいのも気になります。冷え性なのでしょうか?子供にはアレルギー疾患があります(アトピー・食物アレルギー・アレルギー性鼻炎)。アレルギー体質と関係あるのでしょうか?どこに相談したら良いかわからず困っています。
- (リュウのママ さん)
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今回は発汗の問題についてです。発汗の量は人によってさまざまですが、汗が全く出ない場合や、ほとんど出ない場合は、体温を下げることができず高体温などの問題を起こすことがあります。神経や内分泌疾患などが原因となることもありますが、アトピー性皮膚炎などで汗腺が閉塞して汗が出なくなることもあります。まずは皮膚科を一度受診して治療が必要な状態なのか、経過観察で良いのかを判断してもらうことをお勧めします。
発汗の部位と役割
汗は汗腺と呼ばれる皮膚の下にある組織から分泌されます。汗腺のなかでもエクリン腺と呼ばれる組織がほぼ全身の皮膚に分布して汗の分泌を行っています。汗を出すことによって体温のコントロールを行っています。汗が出ないと体温調節がうまくできず、高体温といった問題を引き起こすことがあります。
発汗が減少する原因は?
汗が出ない症状は無汗症と言い、多くは発汗を支持する神経系(脳から末梢神経)の障害や糖尿病、脊髄の疾患、神経炎、自律神経疾患などで引き起こされますが、腎疾患や甲状腺疾患、肝硬変などでも無汗症の原因となる場合があります。
また、汗が少ない症状は発汗減少症(または乏汗症)と言い、汗を分泌するエクリン腺が熱傷や自己免疫疾患、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患で障害を受けて引き起こされます。今回の場合
汗が少ない場合、通常高体温が問題になります。今回はむしろ体温が低めなようですので無汗症や発汗減少症といったといった疾患の可能性は低く、個人の体質の程度によるものの可能性が高いと思われます。汗の量は個人差が大きいのですが、水分や体温のコントロールができていれば通常問題になることはないと思います。
アトピー性皮膚炎も汗が減少する原因の一つになります。まずは皮膚科を受診して、上記のような全身性の疾患が疑われる場合は改めて小児科を受診されると良いと思います。
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