逆さまつげは手術しないとだめでしょうか
- 2歳くらいから
- 7歳1カ月・女の子
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下まつ毛が眼球に向かって生えています。よく目をこすったり、天気の良い屋外では眩しがります。逆さまつ毛は手術しなければいけないのでしょうか。
- (ユリナ さん)
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今回は逆さ睫毛(まつげ)です。現在7歳で羞明(しゅうめい:眩しがること)や目をこするといった症状が出ています。年齢的にも自然に治癒することは期待できないと思います。角膜を傷つける原因にもなるため手術を考えてよい時期だと思います。
逆さ睫毛の原因
睫毛が内側に向かっていて、眼球に接触している状態を「逆さ睫毛」と言います。その原因は大きく二つに分けられます。
一つは、眼瞼(まぶた)周囲の筋肉が未発達なために逆さ睫毛になっているものでこちらは自然治癒が期待できます。
もう一つは眼瞼(まぶた)の組織が湾曲するなど、成長の過程で異常が出てしまったり、外傷や炎症の影響によって睫毛が内側を向いてしまったりなど自然には治らないものがあります。逆さ睫毛の症状は
睫毛により眼球が刺激されているため常に不快感を伴います。また羞明、涙、目脂(めやに)、目の充血などの症状も出てきます。中には角膜を傷つけてしまうこともあります。羞明が強かったり、角膜を傷つけてしまったりすることがあると視力低下の原因になることもあります。
一方、乳児の場合は睫毛が柔らかいため、症状が出ないこともあります。逆さ睫毛の治療
筋肉が未発達なために睫毛が眼球側に(内側)を向いてしまった場合、自然治癒することも多く、1〜2歳ごろまでは経過観察をすることができます。この間は眼球を保護するような点眼を使ったり、抗生剤の点眼を用いたりすることがあります。しかし、逆さ睫毛の程度が強く、自然治癒してこないときは手術を考える必要があります。
また、睫毛が眼球に当たるからといって、睫毛を抜くことはお勧めできません。抜いたそのときは良くても、また睫毛は生えてくるため根本的な解決にならず、しかも睫毛が途中で切れてしまうと逆に眼球に対する刺激が強くなって悪化する可能性があるためです。今回の場合
2歳から逆さ睫毛があり、現在7歳です。2歳ごろまでは睫毛が柔らかく、症状が出ていなかった可能性があります。年齢的には自然治癒の可能性は低い気がします。羞明などがあると視力低下の原因になることもあるため、きちんと眼科を受診して手術も含めた治療の相談をすることをお勧めします。
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