お尻の穴がかゆいと言います
- 7歳2カ月・男の子
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7才の男の子ですが、お尻の穴がかゆいと言います。よく洗っているのですが、かゆみがなかなかおさまりません。ぎょう虫でしょうか?また、何科にかかればよいでしょうか?
- (GA さん)
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今回は肛門周囲の痒みです。肛門周囲の痒みが続いており、心配されている蟯虫(ぎょうちゅう)の可能性もあります。肛門の皮膚や直腸などに原因があることも考えられますが、まずは受診して確認されることをお勧めします。最初に受診するならば、小児科で良いと思います。
寄生虫とは
人間も含め動物の皮膚や内臓等々には、多くの単細胞、多細胞生物が寄生繁殖しています。普通に寄生している状態なら問題ないのですが、何かの拍子(例えば、生で食べるとか)で、ある動物に寄生している細胞が別の動物に移ると、その移った動物は疾患になることがあります。それを俗に「寄生虫」と呼びます。今回質問にあった蟯虫(ぎょうちゅう)も、この寄生虫の一種になります。
蟯虫感染
戦後の一時期まではかなり多い感染症でしたが、現在はかなり減少しています。しかし、小児に最も多く見られるものが蟯虫です。虫卵が口から体内に入ることで蟯虫への感染が起こります。腸のなかで蟯虫が発育して、その後産卵を開始します。寝ているときに蟯虫は肛門から出てきて、肛門周囲に産卵します。このため肛門周囲の痒みや周囲の湿疹などを起こします。痒みのため寝不足になったり、注意力が散漫になったりすることがあります。
成虫は1cmくらいなので肉眼で見えます。産卵をすると死んでしまうので、排便時に見つかることがあります。また、虫卵はセロファンテープ法(起床後、お尻にセロファンを当てて虫卵がないか検査する方法)で検査します。
集団発生や家族内発生を来すことがあり、注意が必要です。
今回の場合
肛門の痒みは蟯虫の症状の一つです。一方でかぶれや肛門の傷などでも同様の症状が出ると思います。確認するためには、やはり受診をしてみることが一番だと思います。その場合、まずは小児科で良いと思います。
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