子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ

症状

子どもの足の色が変わるほど冷えるのですが

お子さんの年齢と性別
9歳7カ月・男の子
症状の詳細

小学4年生の男の子です。今まで無かったのですが、この秋口から急に寒くなった日はひざから下が紫になったり、夜、手が冷たくなっていたりします。本人も寒いといいます。普段の生活は学校の後、公園に遊びにいったり、週末のスイミング、サッカーなど運動も適度にします。もともとアレルギーがあり、ブタクサ対策などで、エバスチンを3カ月近くのんでいます。他に服用している薬はありません。発育中の子どもがこんなにも足の色などが変わるくらい今の時期で冷えるものでしょうか?何か体に変調があるのでしょうか?

(ダイマナママ さん)
  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ユンタ先生からの回答

今回は手足の冷感です。寒いときに手足が冷たくなったり、色が悪くなったりすることは生理的な反応ですが、甲状腺機能の低下や副腎疾患などでも見られることがあります。日常生活はいつもと変わりないようなのでこれらの疾患の可能性は低いと思いますが慢性的な低体温、身長や体重増加の鈍化などの変化がないかなど確認してください。また、活動性の低下や睡眠過多などもあるようでしたら一度受診するようにしてください。

皮膚の色

皮膚の色は個人差が大きく、皮膚の血管や色素、脂肪の量などで見え方が変わってきます。また、血管が収縮すると紫がかった肌の色になります。これは寒い環境にさらされた時だけでなく、強いアレルギー反応が起きた時、痙攣した時、低血糖の時なども同様です。その他に自律神経系に問題があったりネフローゼ症候群のように体がむくんだり水分が溜まってしまうような疾患があったりしても皮膚の色は変わって見えます。

寒がり

暑さ寒さを感じる感覚もまた個人差が大きいものです。衣類や発汗、皮下脂肪の量などによって寒さの間隔は変化します。このような正常の変化ならば良いのですが、甲状腺機能が低下しているときも寒さに対して弱くなることがあります(寒がりになる)。甲状腺機能が低下すると寒がりの他に便秘や活動性の低下、睡眠過多といった症状が出ることがあります。

今回の場合

寒いときに手足が冷たくなるのは生理的な反応です。今回の場合も生理的な反応の範囲の可能性が高いと考えられますが、上記のように甲状腺機能低下など内分泌疾患の可能性は考えなければなりません。手足が冷たくなること以外に上記のような症状があるようでしたら受診をして確認してもらうことが確実だと思います。

小児科医ユンタ先生のすこやかカルテの最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment