子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ

症状

入眠時に首を左右に振る息子

時期
生後6カ月頃
お子さんの年齢と性別
2歳3カ月・男の子
症状の詳細

息子の入眠時の行動についての相談です。生後6カ月くらいから、入眠時に首を左右に振るようになりました。心配になり、かかりつけの小児科の先生に相談したら、大丈夫ですと言われたので、様子を見ていました。しかし最近は肩から揺れるように動きが激しくなったり、うつぶせになった時に頭を布団にゴンゴン打ち付けます。どこか受診した方がよいでしょうか?その場合、何科を受診したらよいでしょうか?

(ぼーる さん)
  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ユンタ先生からの回答

今回は睡眠時の行動の問題です。今回の入眠時の行動は、睡眠時随伴症の一つの律動性運動障害というものに分類されると考えられます。眠るときに、安心感を与えるようにすると出にくくなると言われていますが、通常4歳ごろまでには治まってしまうものです。発達の問題などがなければこのまま様子を見ていてよいと考えられます。

睡眠時随伴症とは

睡眠障害は、睡眠時間の不足や睡眠の妨害など睡眠の量や質を落とすもの全般を指します。そして睡眠時随伴症とは夜間の異常行動の総称で、この中には夢遊病や夜驚症、悪夢といったものも含まれます。これらのものは中枢神経系の未熟性に起因するため、一般に成人よりも小児に多く、年齢を重ねると改善する傾向があります。

律動性運動障害とは

上記の睡眠時随伴症のなかの一つに律動性運動障害があります。体の揺さぶりや叩頭(頭を打ち付ける動作)が見られます。生後1年ごろが多く、4歳ごろまでにはこの症状は無くなってしまいます。ほとんどの場合は睡眠覚醒移行期にあり、大きな動きで反復するのが特徴的です。通常体を傷害することはありません。
基本的に治療は必要ありませんが眠るときに安心感を与えると症状が軽くなるようです。

今回の場合

眠るときに体を揺さぶったり、頭をゴンゴン打ち付けたりするような動作から上記の律動性運動障害と考えられます。治療は必要なく、時期が来れば自然に治まるのでこのまま経過観察でよいと考えられます。痙攣や発達の遅れなどがなければこのまま様子をみてあげてください。

小児科医ユンタ先生のすこやかカルテの最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment