子どもの耳が臭います
- 半年ほど前から
- 1歳3カ月・男の子
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半年前くらいから右耳が臭います。おへそのゴマのような臭いです。赤ちゃん用綿棒で掃除してやると、茶色い液状の耳垢が取れます。最近では赤黒いかすのような小さい塊も出たりします。左耳は同じく液状ですが、黄色の耳垢です。
熱は無く元気に過ごしております。特に耳を痛がったり気にしたりはしていない様子です。4日ほど掃除し忘れた時は、耳の穴周辺まで汚れていました。膿か血ではないか、と思うと落ち着かず、また長く治まらないのが心配です。
何カ月か前に一度耳鼻科で診察していただきましたが、心配ないと思うが一応様子をみましょうと言われました。すぐにでも再診していただくべきですか?
また、診察を受ける時は、小児科、耳鼻科、どちらでみて戴いたらよいでしょうか? - (ユリ さん)
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今回は耳垢に関する質問です。耳垢が溜まりやすく、その耳垢の性状が湿性耳垢のため茶褐色になっているのでしょう。熱が出たり痛がったりしていないので、定期的に耳の掃除をしてあげれば良さそうですが、家庭で行うことが難しいようならば耳鼻科で処置をしてもらうことをお勧めします。
耳と耳垢
耳の穴から鼓膜までは、外側1/3の軟骨部と内側(鼓膜に近いほう)2/3の骨部に大きく分けられます。軟骨部には耳垢腺や皮脂腺、汗腺などが多く、これらの腺からでる分泌物と耳の皮膚の垢などが混ざったものがいわゆる耳垢です。
耳垢には乾燥したもの(dry type)と湿った柔らかいもの(wet type)の2種類に大きく分けられます。乾燥した耳垢は日本人などアジア人に多く黄白色に見え、湿った耳垢は欧米人に多く、赤黒く見えたり黄褐色に見えたりします。
また、乳幼児は耳垢が軟らかく、時に耳漏(みみだれ)のように見えてしまうこともあります。家庭における耳垢の取り方
普通に生活していれば、特に耳掻きをしなくても耳垢はあるていど自然に外に出てきます。従って、特に率先して耳掻きをする必要もないのですが、今回のように気になる場合は、軟骨部まで(手前1/3まで)に限ったほうが安全でしょう。何故なら、耳奥の骨部は皮膚が薄く傷つきやすいからです。その方法としては湿った綿棒を使うと細かい耳垢が取りやすくなり、また皮膚もきれいにしやすいです。ただし、奥に押し込んだり子供が暴れた時に耳を傷つけてしまわないように注意してください。
今回の場合
熱や耳の痛みはなさそうなので中耳炎などの炎症は可能性が低いと考えられます。耳垢が湿ったタイプのため赤黒い耳垢が出ていると思います。基本的には家庭で耳掃除をして経過を見ていくことで良さそうですが、耳垢の量が多いようなのでもう一度耳鼻科で確認してきれいにしてもらっても良いでしょう。
受診するときは耳鼻科になりますが緊急性はなさそうです。
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