腕の蒙古斑について
- 生まれた時から
- 1歳10カ月・女の子
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出生時から、腕(肘下)に直径2cm程の蒙古斑(おしりの物より色は濃い)があります。出産した病院では、ある程度の年齢になれば自然と消えると言われましたが、もうじき2歳になりますが、出生時と色は変わっていないので本当に消えるのか心配です。又、蒙古斑の所は日焼けしないほうがいいのでしょうか。とても日焼けしやすい体質らしく、すぐに日焼けしてしまいます。
- (かずちょ さん)
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今回は腕にある蒙古斑に関する質問です。今回のように殿部以外の場所にある蒙古斑を異所性蒙古斑と言います。通常、殿部の蒙古斑は10歳ごろまでには自然に消失してしまうため特別な治療は必要ありません。しかし、異所性蒙古斑は自然に消失しないことが多いため美容的に問題があるなら、レーザー治療を行います。
今回のケースでしたら、形成外科または皮膚科を受診して相談することをお奨めします。異所性蒙古斑とは
皮膚は大きく表皮、真皮、脂肪層に分けることが出来ます。メラノサイトという細胞が皮膚の色素の元になり、通常表皮に存在します(日焼けで皮膚の色が変わるのも、このメラノサイトの作用です)。
このメラノサイトが表皮でなく、真皮に留まってしまうとその部分の皮膚が灰褐色〜青色に見えます。そして殿部以外に生じたものを異所性蒙古斑と言います。色の濃い異所性蒙古斑は自然治癒の傾向が少なく、美容上問題になる時は治療の対象になります。治療
レーザー照射を行うことで、真皮に留まっているメラノサイトを破壊することが出来ます。そしてメラノサイトが断片になり、その成分と伴にリンパ管に吸収されて流されたり他の細胞に処理されたりすることで皮膚の色が薄くなります。
治療は程度によって複数回に分けて行われます。治療時期は幼児期に行うほうが良いとされています。今回の場合
異所性蒙古斑で、その色が濃いならば自然治癒の可能性は低いため、上記のようなレーザー治療をお奨めいたします。レーザー治療を行っている病院を紹介してもらってはいかがでしょうか。また、治療との兼ね合いもあるため日焼けに関しても併せてご相談されることをお奨めします。
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