子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ

症状

娘の尾てい骨が目立つのですが…

時期
小さい頃から
お子さんの年齢と性別
8歳6カ月・女の子
症状の詳細

娘のお尻の尾てい骨辺りが、少しこぶの様に出っ張っています。特段痛くもかゆくもない様で気にしていなかったのですが、先日実母に「大丈夫なの?」と聞かれ心配になりました。小さい頃から少し出っ張ってはいましたが、8歳になった今の方が少し目立つ様に思います。治療すべき症状なのか教えて頂ければと思います。宜しくお願い致します。

(ひなつ さん)
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ユンタ先生からの回答

今回は尾てい骨の出っ張りに関する質問です。症状もなく通常の骨の形態のバリエーションのように思えます。その他の可能性を考えるならば、潜在性二分脊椎などでしょうか。何かの機会で病院を受診したとき、一度確認してもらえば良いでしょう。その時は整形外科が良いと思われます。

二分脊椎とは

発生に伴う異常で、脊椎に問題が生じるものです。大きく顕在性二分脊椎と潜在性二分脊椎に分けることが出来ます。
二分脊椎の多くは背骨の部分、特に腰のあたりに出来ることが多いです。顕在性二分脊椎は背中の皮膚が欠損し胎児エコーで発見されることも多く、脊髄髄膜瘤などのため出生後に手術を必要とすることがほとんどです。腰の脊椎が障害されることが多く、下肢の麻痺や排便などに問題が生じることがあります。
潜在性二分脊椎は皮膚の欠損がなく、皮膚のくぼみや異常発毛、皮下脂肪腫、瘢痕などが見られることがあります(皮膚の見た目に異常がない場合もあります)。無症状の場合もありますが、6〜10歳ごろになって夜尿や排便障害、腰痛、下肢の脱力や麻痺といった症状が出ることもあります((背髄が引っ張られたりすることで出現する症状で背髄係留と言います)。

潜在性二分脊椎の対応

症状がある場合は手術が勧められます。症状がない場合は、手術をしたほうが良いという意見と手術をしないほうが良いという意見があります。
手術をする場合は乳幼児期のほうが、脂肪腫などがあっても周囲との癒着が少なく、年長児になると手術が難しくなるというのです。手術をしないほうが良いという意見は、そのまま経過観察でも症状が出ない例があること、術後経過観察中に症状が悪化する例があることがその理由です。

今回の場合

病的なものを考えるならば潜在性の二分脊椎の可能性ですが、問題がないことの可能性のほうが高いように思われます。上記のような症状があればもちろん受診が必要です。
背中の部分にシコリのようなものがあったり、その部分の皮膚が周囲と違ったりするようならば受診を早めにしてください。そうでなければ、病院を受診する機会があったときに一緒に観察してもらえばよいと思われます。

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