良く食べるのに体が小さい我が子、ホルモン系の問題でしょうか?
- 生後9ヶ月の時に保健婦さんに指摘されました
- 1歳1カ月・女の子
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生まれた時は体重3056g、身長47.0cmとさほど小さくはなく、4カ月健診でも6745g、60.3cmで異常なしでした。
ですが7カ月頃から体重が横ばい状態で、7105gあった体重も10カ月健診の時には7040g、66.0cmで要観察になってしまいました。1歳1カ月で再度健診を受けた時も、7140g、68.5cmと相変わらず小さめです。
つかまり立ちをせず移動はズリバイで、時々お尻を突き上げて高バイのスタイルにはなりますが、動く事はしません。ズリバイで移動し、1人でくるっと座って遊んだりして元気です。母乳も朝・晩飲ませており、本人はさほど飲みませんが、離乳食は良く食べる方だと思います。
食べるのに大きくならないのは、ホルモン系に問題があるのでしょうか?主治医は3カ月ごとに計測して様子を見ましょう、とのことです。全体的に4歳の兄の同時期と比べてしまうと幼いような気がして心配です。 - (みゅう さん)
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今回は体重の増加に関する質問です。体重が増えない原因は大きく三つに分けられます。
一つ目は、摂取エネルギーの不足。二つ目は、摂取エネルギーの喪失。三つ目は、代謝の異常や亢進です。このように、体重増加が緩やかな原因はホルモンに限りませんが、全身状態のスクリーニングの一つとして、血液検査は行われても良いと考えます。また、体重や身長だけでなく頭囲や発達もしっかり見ていく必要があります。フォローの間隔も含めて、もう一度主治医と相談されることをお勧めします。乳幼児の体重増加不良とは
これは体重や身長などの身体発育が同年齢の児と比べて明らかに少ない場合です。母子手帳についている成長曲線を利用するならば、下の線を下回っている状態になります。また正常範囲内でも、成長曲線の上の線に近いところから下の線に短期間で近づいてしまうようなときも、体重増加不良と考えます。体重増加不良では、皮下脂肪の減少、嘔吐や下痢、便秘、筋緊張の低下、発達の遅れなどを呈することもあります。
体重増加不良の原因
上記のように、乳幼児で体重増加が悪くなる原因は主に三つになります。
一つ目は、摂取エネルギーの不足です。母乳不足や離乳食が少ないというような供給される食事量が足りない場合だけでなく、口や顎の疾患があってお子さんがうまく摂取できない場合も含まれます。また、家族(主に母親です)の育児不安が強い時や、愛情不足の場合も体重増加が悪くなります。
二つ目は、摂取エネルギーの喪失です。嘔吐や下痢などが挙げられます。胃食道逆流や慢性の下痢、食物アレルギーなどが含まれます。また、腎疾患による浮腫もエネルギーの喪失につながります。
三つ目は、代謝の異常や亢進です。先天性の代謝疾患や内分泌疾患(甲状腺疾患など)のほかに、心疾患や感染(肺炎や尿路感染症、風邪の繰り返しも含みます)などが挙げられます。消費エネルギーが増えてしまうため体重増加が停滞します。今回の場合
1歳1カ月の女児の標準体重は9.0kg(標準偏差0.9kg)、標準身長74.5cm(標準偏差2.5cm)なので、今回のお子さんの場合、標準より明らかに小柄です。発達は1歳1カ月ならそろそろ伝い歩きをしてほしい時期ですが、明らかな遅れがあるとは言えないと思います。大きな問題がないか、血液検査は一度行っても良いと考えますが、上記に挙げたような問題がなければ基本的に発達発育の定期的なフォローで良いと思います。フォローの間隔や自宅で注意したほうがいいことなども含めて、もう一度主治医と相談されることをお勧めします。
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