子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ

症状

授乳時、自分から進んで飲んでくれません

時期
2カ月頃から
お子さんの年齢と性別
3カ月半・女の子
症状の詳細

授乳の時間が6時間空いても、自分から進んで飲みません。無理矢理にでも飲ませるべきと考えて飲ませていますが、泣いて大変です。
成長は順調で、身長・体重共に平均程度です。
主人は赤ちゃんが飲みたい状況になるまでそっとしておいてやるべきと言っていますが、どうするべきでしょうか。

(まるちゃん さん)
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ユンタ先生からの回答

今回は乳児期の授乳に関する質問です。
新生児の間は、1日に10回程度哺乳していた赤ちゃんも、月齢が進むにつれて哺乳回数が減っていきます。しかし哺乳回数は減っても、逆に1回に飲める量が増えてくるのです。発育が順調なら、飲みたい状況になるまで待つことで良いと思われます。

月齢による授乳量と回数

新生児期は頻回の授乳が必要です。間隔は2〜3時間程度、1日7回〜10回程度になります。哺乳は泣いたら飲ませるではなく、口をチュパチュパさせたり、クーというような声を出したりしたら、泣かなくても哺乳させるようにします。
その後、月齢が進むにつれて哺乳回数は減っていき、生後3カ月ごろは1日6〜7回程度になります。この時期の1日の哺乳量は800ml〜1,000ml程度です。体格によって差がありますが体重1kgあたり150ml程度と考えても良いでしょう。

飲ませるのか、待つのか

新生児期に比べ、月齢が進むと哺乳にむらが出てきます。そのため、哺乳量が足りているのか、それとも不足しているのかの判断が難しくなります。哺乳量が十分かどうかは、体重の増加が順調かどうかということがその目安になります。体重が順調に増えていれば全体の哺乳量は不足していないと考えて良いでしょう。そして哺乳にはむらがあるので間隔が長くなるときがあっても、1日のトータルが十分ならば無理に飲ませることはないと考えられます。

今回の場合

今回は順調な体重増加のようなので、全体としての哺乳量は十分だと思われます。哺乳間隔が長めになり6時間空く時があったとしても、赤ちゃんの様子をみて飲みたい様子かどうかを見極めて授乳をしてもらえば良いと思われます。1回ごとの哺乳量や哺乳間隔ではなく、1日のトータルとして見てあげましょう。
また、1回の哺乳ごとに一喜一憂すると母親にも疲労が溜まってしまいます。楽しい気持ちで哺乳をしてください。

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