子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ

症状

鼻をかむとティッシュが真っ赤になります

お子さんの年齢と性別
6歳・女の子
症状の詳細

最近、鼻をかむとティッシュが真っ赤になります。鼻血が垂れてくることはないです。
かかりつけの先生に、「最近発病したアレルギー性紫斑病(しはんびょう)のせいでしょうか」と尋ねたところ、関係ないと言われました。
今まで鼻血は出したことがないのですが、このまま様子を見ていてよいのでしょうか。病院に連れて行ったほうがよいでしょうか。

(ぷう さん)
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ユンタ先生からの回答

今回は、鼻汁に血液が混ざることに対する質問です。
アレルギー性紫斑病との関連を心配されていますが、基本的に関係ないと考えて良いでしょう。鼻汁に血液が付くくらいならば、経過を見ていて良いと思います。鼻血が止まりにくい(30分以上出る)ときや、鼻血の出ている期間が長くなるようなら受診することをお勧めします。

鼻出血の原因と受診が必要な場合

鼻出血の原因は、
「鼻に原因がある場合」
「全身疾患の症状の一つとして鼻から出血する場合」
「原因が特定できない場合(結構多いのです)」
の三つに分けられます。原因が特定できる場合では、血小板の減少や凝固機能の異常、鼻の腫瘍などが鼻出血の原因になります。
止血が困難な場合、出血量が多い場合、出血を繰り返す場合は受診が必要になります。

アレルギー性紫斑病

アレルギー性紫斑病は、全身の微小血管の炎症が起きる疾患です。主に皮膚症状(紫斑や点状出血、発疹)、消化器症状(腹痛、血便など)、関節症状(関節痛、関節腫脹(かんせつしゅちょう))といった症状が出ます。また血尿や蛋白尿といった腎障害を起こすこともあります。
皮膚の点状出血などはあるのですが、一般的に鼻出血や関節出血などは起こしません。

今回の場合

上記のように、鼻血とアレルギー性紫斑病の関連はほとんどないと考えて良いと思います。また、鼻をかんだ時にティッシュに血が出ても鼻血は出ないようなので、鼻からの出血量は多くないと考えられます。
基本的に経過観察で良いと思われますが、長引くようなら鼻炎など鼻の粘膜に問題がないか、一度耳鼻科で確認してもらうことをお勧めします。

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