子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ

症状

まだ5歳なのに頭痛を訴えます

時期
2〜3カ月前
お子さんの年齢と性別
5歳7カ月・女の子
症状の詳細

2〜3週間前から、数回に渡り頭痛を訴えるようになり、ここ1週間は毎日1回は痛いと言います。先日の夜に痛みがつらかったようなので、翌日の夕方に病院に行きましたが、肩や頭が凝っているのと、私が偏頭痛を持っているので、その遺伝と言われ、鎮痛剤をいただきました。今朝も少し痛いと言っていましたが、暫くして「治った」と言い、幼稚園に行きました。
最近は運動会の練習を外でするので、暑さのためかな・・・と思っていたのですが、こんな小さいうちから、肩こりなどで頭痛になるのでしょうか? 精密検査など受けるべきでしょうか?

(アリス さん)
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ユンタ先生からの回答

今回は幼児期の頭痛に関する質問です。頭痛は、片頭痛や緊張性の頭痛と、炎症や腫瘍、鼻の疾患などが元にあって二次的に起きる頭痛(二次性頭痛)に分けられます。この他にも心因性の頭痛もありますが、この場合は心理的なサポートが必要になります。5歳という年齢は言葉による表現が不十分で痛みの場所や状態を十分に言い表せないことが多いです。また頭痛の頻度が増しているようなので、一度、頭の画像検査(CTやMRI、ときに脳波)をして確認することをお勧めします。

片頭痛と緊張性頭痛

『片頭痛』は、前頭部から側頭部にかけて拍動性頭痛を訴えることが多く、1〜2時間続くことが多いです(長いときは3日間にわたることもあります)。そして、音や光に敏感になり歩行や階段の上り下りで悪化することがあります。中には、目がチカチカするような前兆を訴える人もいます。また、10歳以下のお子さんがなることも珍しくありません。
『緊張性頭痛』はこめかみや肩、後頭部などに締め付けるような痛みがあります。午後や夕方に出ることが多く、長いときは数日にわたって続くこともあります。片頭痛とは異なり、拍動性の痛みはなく、日常生活への影響は比較的少ないと言われます。
どちらの頭痛も痛み止めが使われますが、緊張性頭痛の場合、正しい姿勢や適切な運動や休息、ストレッチやマッサージが有効なことも多いです。

二次性頭痛

髄膜炎や脳炎、頭の血管障害(脳動静脈奇形・もやもや病など)、頭の腫瘍、副鼻腔炎などの鼻疾患や眼精疲労など、原因となる疾患があって、その症状として起きる頭痛を『二次性頭痛』と言います。これらの頭痛の場合、原因となる疾患の治療が優先されます。原因の疾患が軽快することによって頭痛も治まると思われます。
上記のような二次性頭痛では、画像検査が必要な場合もあります。神経症状(物が二重に見える、麻痺や痺れ、意識障害)や頭痛の進行、随伴するその他の症状などがあるときは、更に精査が必要になってきます。

今回の場合

5歳という年齢で表現がうまく出来ず、かつ頭痛の頻度が増えているようなので、一度検査が必要になると思われます。画像検査が出来る病院を受診して相談することをお勧めします。その際に、痛みの場所・頻度・持続時間・状態・悪化要因などが分かると、診断の一助になります。確認出来る範囲で観察もしてください。

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