今週のおしえて!回答編

vol.048「“嘘をつくのはいけない”ことが伝わる絵本はありますか?」

最近、息子にかなり巧妙な嘘をつかれてショックを受けました…。嘘だけなら成長の証と思ったりもできるのですが、嘘をついたことにほとんど反省の色が見られなかったことに、さらにショックを受けました。言葉で「嘘はいけないんだよ」と言いきかせても、今ひとつピンときていないようなので、嘘に関するよい絵本がありましたらぜひ教えてください。(うり・6歳男の子)

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先輩ママパパさんのお答え
意外な形で嘘がバレる!?

おしゃべりなたまごやき

6歳のお子さんには、もう子どもだましかもしれませんが、『おしゃべりなたまごやき』はいかがでしょうか。王様のちょっとしたイタズラ心から、大騒ぎになってしまい…。嘘は結局はバレちゃいます。それも意外な形で!(どれみ・4歳女の子)

この絵本のくわしい情報
おしゃべりなたまごやき
  • 作:寺村 輝夫/絵:長 新太
  • 出版社:福音館書店
  • 本体価格:¥1,100
  • 対象年齢:4歳から
<あらすじ>
ある国の、ある王様のおはなし。王様はにわとり小屋にぎゅうぎゅう詰めになったにわとりをかわいそうに思い、にわとり小屋の戸を開けますが、にわとりが飛び出し大騒ぎに。王様がにわとりに追いかけられたと誤解した兵隊たちは犯人探しをはじめますが、みつかるはずがありません。ところが、夕食のめだまやきがじゃべりはじめます…。
ましろに共感できるのでは?

子うさぎましろのお話

クリスマスのお話なので、今読むのは時期が合わないと思いますが、私自身、小さいときに読んだ大好きな絵本だったので、紹介させてもらいました。嘘をついたことって自分がいちばんよく知っているから、どこかでうしろめたく思うものですよね。嘘をつくようになったお子さんにショックを受ける気持ち、よくわかります。でも、ましろのように「もっとプレゼントがほしい!」という気持ち、子どもには必ずありますよね。だから共感してくれるんじゃないでしょうか。(きなこもち・6歳女の子)

この絵本のくわしい情報
子うさぎましろのお話
  • 作:佐々木 たづ/絵:三好 碩也
  • 出版社:ポプラ社
  • 本体価格:¥1,000
  • 対象年齢:幼児〜小学初級向き
<あらすじ>
クリスマスの日、もうひとつプレゼントが欲しい白うさぎのましろは、炭をこすりつけて黒うさぎになりすましサンタクロースのおじいさんに会いに行きます。おじいさんは黒うさぎはましろだと知っていましたが、種をひとつ渡してくれました。帰り道、ましろはおじいさんにうそをついたことを悔やみ、体の炭を落とそうとしますが落ちません。ましろは泣きながら、もらった種を神様に返そうと雪を掘りました。ましろが埋めた種は春になって芽を出し、次の冬には大きなもみの木になりました……。
子どもの気持ちを見事に表現した1冊

ブルーカンガルーがやったのよ!

リリーと、リリーの大切なぬいぐるみブルーカンガルーのお話です。自分がやったいたずらを、いつもブルーカンガルーのせいにするリリー。そんなリリーに対しても優しいブルーカンガルーにじーんとしちゃいました。ブルーカンガルーのせいにしたこと、ちょっと反省はしているんでしょうね。だけど素直に謝れないという、子どもの気持ちを見事に表現した本だと思います。(ごろ寝王子・5歳男の子、3歳女の子)

この絵本のくわしい情報
ブルーカンガルーがやったのよ!
  • 作:エマ・チチェスター・クラーク/絵:エマ・チチェスター・クラーク
  • 訳:まつかわ まゆみ
  • 出版社:評論社
  • 本体価格:¥1,300
<あらすじ>
リリーとぬいぐるみのブルーカンガルーは、いつもいっしょ。だから、ときどきリリーは自分のいたずらを、ブルーカンガルーのせいにしちゃう。ある日リリーは、とってもわるいこだった。ママはおこって…?心やさしいブルーカンガルーのお話。
絵本の効果があった!

コップをわったねずみくん

コップを割ったのはねずみくんなのに、誰かのせいにしようとする場面で「いけないんだ!」と息子。「おお。わかっているじゃないの」と思いましたが、それから数ヶ月たったある日、嘘をついたんです。叱ろうと思いましたが、その前にこの絵本のことを思い出し、「そういえば、あの『コップをわったねずみくん』は、嘘をついていたんだよね〜?」と絵本の話をしたら、しばらくふてくされたあと、「ごめんなさい…」と謝ってくれました。絵本の効果ありましたよ!(ろん・4歳男の子)

この絵本のくわしい情報
コップをわったねずみくん
  • 作:なかえ よしを/絵:上野 紀子
  • 出版社:ポプラ社
  • 本体価格:¥1,000
  • 対象年齢:幼児向け
<あらすじ>
オットットットト…ガチャーン。ねずみくんがコップをわってしまいました。どうしよう、おかあさんにしかられる!こまったねずみくんは、だれかのせいにしてしまおうと思いつきます。「そうさんが、長いはなでみずをのもうとして、わっちゃったことにしよう」「それよりあしかくんが、コップできょくげいをしてわっちゃったことのほうがいいかな」「やっぱりねみちゃんがきて、てをすべらしてわっちゃったことにしよう」ねずみくんが、あれこれ考えていると、みんながやってきて…。
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