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子供の感性を育てるために、体験させておきたいこと

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自然に触れる機会を与えていますか?

現在は、ゆとり教育への不安からか、子供にあれもこれもと必要以上に押し付けの学習をさせてしまうケースが目立ちます。
また、保護者の意識が「ボリューム」に行きがちなので、市販の問題集や通信教材も、問題の量が多いものが売れるそうです。

常識的に考えれば、量よりも質の方が大切と分かると思うのですが、親が自分で判断できない。
他人がしているのを見ると焦ってしまうなど、
「何かさせていないと不安になってしまう」
という方が多いようです。

しかし、それは子供にとっては迷惑な話です。
子供時代の私もそうでした。
机に向かってテキストや問題集に向かうことそのものが嫌だったわけではないのです。
苦手部分の克服や、新しい単元など、自分に必要と実感できることであれば、前向きな気持ちで取り組むことができました。

しかし、もうできることでさえも、あれもこれもと似たような問題を何度もさせられるのが、私はとても苦痛でした。
嫌だと思いながらしているので集中力がなくなり、ミスが起きます。
ケアレスミスをすると罰がありましたので、私は「勉強というのは苦しいもの」というイメージしか持てませんでした。

このように、子供時代を振り返って、プリントや反復学習については無駄が多すぎたと実感しているのですが、反対にしておいてよかったと思うこともあります。
そのひとつは読書です。
読書は私にとって、子供時代の唯一の楽しみでした。
母がそろえたものだと思いますが、世界のお話し全集や教科辞典を何度も開いては楽しんでいました。

そして、もうひとつは農作業などの自然体験と季節の行事体験です。
今はなき私の祖父母は、当時は農業を主体にしていました。
大好きな祖父に会えなくなるのが嫌だった私は、幼稚園には行かず、季節の農作業の時期になると、母と一緒に祖父母の家に帰省していました。
田植えの時期にはタニシやザリガニを捕まえ、また手伝いをすれば素足をヒルに食われたり、稲刈りの時には鎌で指を切ってしまったりもしました。
他に野菜も作っていましたし、みかん狩りや養鶏・養蚕なども体験しました。

年の暮れには「しめ縄」を作り、杵と臼を使ってついたお餅を成形したり、しょうゆをつけて食べたり、行事や収穫の際に手伝いに集まった親戚一同で賑やかに過ごしたことを、今でもよく覚えています。
このように親戚が集まる時には、夜にみんなでトランプなどをして楽しみました。
いとこ同士でケンカになることもありましたが、家では完全に核家族のひとりっ子だった私にとって、このような生活は非常に意義のあるものでした。

しかし、祖父母の代が終わり、農業を縮小して他の事業の比重が大きくなった今、親戚が集まる機会もめっきり減りました。
ですから息子の若鷹には、同じような環境を作ってあげることはできません。
私が若鷹をキャンプによく参加させているのは、そのためです。

では、読書と数多くの本物体験により、数字や結果などであらわすことのできる具体的な成果はあったのかというと、何がそうなのか今でも分かりません。
ただ、これらの体験のおかげで、経験したことがないことを実行する時にも、その場面に自分が入っていくイメージが容易にできます。
ですから、その後のことも想像できるようになり、判断がしやすくなるのです。
このことによって、自分の直感や感覚に自信がもてるようになりました。

それに加えて読書体験や実体験が、別の時になんらかの他の経験や知識にリンクすることが多いため、毎日目や耳に入ってくる洪水のような情報に対しても、踊らされることがありません。
私が周囲にほとんど流されず、比較的客観的に物事を見つめたり、判断したりできるのは、子供時代の読書と本物体験のおかげではないかと思うのです。

特に、読書の時には、お話の世界の中に飛び込んで何にでもなることができました。
その中で正義を貫いたり、悲しい気持ちに共感することで、自分というものを奮い立たせたり、癒したりすることができるということが分かりました。

一方、本物体験では五感を使ったあらゆる感覚に出会い、それが新鮮でした。
当時体験した感覚を、今でもハッキリと覚えており、いつのまにか自分の求めている感触を選び、自分の精神を休めることができているように思います。

これからの時代は、判断力を高めるために感覚を研ぎ澄ますことと、自分を癒すために最適な手段をその都度選ぶことが必要な時代だと感じます。
数字に表れないことなので二の次にされがちですが、これからの時代を生きていく子供達にこそ、必要なことなのではないでしょうか。

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