うちの子は4歳の男の子です。おしっこはトイレで立ってできるのですが、ウンチができません。いまだにウンチするときだけ、紙おむつに替えています。
色々試したのですが…。便座に座ることが怖いのか、どうしてなのか検討がつきません。どうしたらトイレで排便することができるでしょうか?
私の相談室を訪れる子どもの中にも、ウンチがうまくできない子どもがけっこういます。知人の娘さんも小さい頃、オマルにまたがりながら、ギャ〜ッと恐怖の雄叫びをあげながらウンチをしていました。ウンチをすることの何がそんなに怖いのか、いろいろ気持ちを想像してみるのですが。
ウンチを怖がるのは、緊張が強いタイプの子どもに多いようです。赤ちゃんの時は、抱っこしてあげても体を硬くすることが多く、ゆったりと身を任せてこなかった。眠るときなども、横になってもなかなか体の力が抜けないので寝つきが悪く、いつまでもゴソゴソしている。こんな感じの子どもが多いようです。
ウンチが出るにはリラックスが必要。ふんばることも必要ですが、それでも体の微妙な部分の力が抜けないと、出るものは出ないのです。だから緊張の強い子は、ウンチが出にくいのかなと思います。
緊張が強いのは、感じやすい心を持っていて不安が強いから。身構えることによって自分を守ろうとしているので、“武装解除”のように体の力を抜くことは、とても怖いことなのでしょう。紙オムツだとOKなのは、包み込まれている安心感なのでしょうか。
また、失敗を恐れる完全主義的な面があるので、「うまくウンチが出なくて、ママの期待に応えられないかもしれない」という思いが強く、かえって緊張が高まって拒否反応が出てしまうのかもしれません。
そんな子どもだとしたら、頑張らせるのは、緊張を強めてしまうだけで逆効果になるかもしれませんね。「もう赤ちゃんじゃないんだから!」という自立優先の子育てよりも、「まあ、ぼちぼちでいいからね」というのんびり子育て。ホッと力が抜けるような安心感を育てていくことを、基本にするのがよいのではないでしょうか。
もっとも、相談室の子どもたちの場合、ウンチができるようになったきっかけはさまざま。なかには、「いい加減にして!」と叱られ、ギャ〜ッと泣いた瞬間にスルリとウンチが出て、それがきっかけで自信が持てるようになった子どももいますし。試行錯誤の末、なんだか知らないうちに、ある日突然できるようになったというケースがほとんどですね。
いろいろ工夫しながらも、「まあ、そのうち」という構えでいるのが、一番ではないでしょうか。
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