「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

143.おむつをつけないとウンチやおしっこをしません

なおまめさんからの相談 3歳1ヶ月の女の子

4月から保育園に通い始めました。保育園ではパンツですが、これまでおもらしをしたことは数回で、それ以外は我慢しているようです。お迎えに行くなり紙おむつにわざわざ履き替え、待っていたかのように大量にします。「トイレがいやなら床にしてもいいんだよ」と言うのですが、「いやだ!」と頑として聞き入れません。我慢できるなら自分でトイレにも行けそうなものですが、まだ一度も自宅のトイレでしたことがありません。ちなみに自宅では、終日紙おむつです。「もう紙おむつはなくなったんだよ」と言うと大泣きして収拾がつかず、結局根負けして紙おむつにしてしまいます。どうしたらよいのか全く見当がつきません。トイレを我慢して、病気にでもならないか心配です。

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ぴっかりさんからのアドバイス

過緊張の子どもの特徴

食事と排泄は、心の状態が反映されやすいものです。大人だって、心配事があると食事がのどを通らなかったり、緊張する場面で急にトイレに行きたくなったりしますよね。子どもの場合は、大人以上に気持ちに左右されることが多いのです。

「おむつでないとウンチやおしっこをしない」という相談は時々受けますが、実際に会ってみると、そういうお子さんのほとんどは慢性的な緊張を抱えています。一見そうは思えない場合もありますが、妙にくすぐったがりなのは体に力が入っているからなのです。

とりあえずの作戦は

そういうタイプのお子さんは体に力を入れることは得意です。でも力を抜くことは苦手で、ウンチやおしっこを出そうとしてもなかなか体がゆるまないのです。おむつをすると出るのは、下半身が包まれることによって安心感が出てくるからではないでしょうか。

トイレですることを無理にがんばらせると、かえって不安や緊張が高まり、逆効果になることが多いようです。かといって我慢ばかりでは病気が心配ですね。ですから当面は、「トイレに行って、そこでおむつをつけてする」という譲歩案でいくとよいのではないでしょうか。

「必ず、おむつをつけてしようね」と、逆に強要するような雰囲気で取り組んでいった方が安心感が育ちやすくなります。自信が出てきたら、自分から「おむつなしでやってみる」と言い出すはず。そんな時も「しょうがないなあ。じゃあ、1回だけね」みたいなモードで進めるとバッチリですね。

ゆったりと過ごせるように

長期的には、根本的な原因である“慢性的な緊張”への対処法を考えていく必要がありそうです。リラックスが苦手な子どもの多くは、甘え下手、発散下手の傾向があるからです。

子どもは親や先生に甘えたり、泣いたりダダこねで気持ちを発散することによって、心と体の緊張を解消していきます。ですから抱っこをしてあげたり、じゃれあったりと、なるべく体でふれあうような機会を多くもつとよいでしょう。

トイレのことはちょっと横に置き、お子さんの表情が生き生きとしてくるように、喜怒哀楽のおおらかな感情表現ができるように接してあげてくださいね。するといつのまにかトイレの悩みも解消していくはずですよ。

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