「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

142.問題行動が目立ち、注意しても聞きません

年子ママさんからの相談 2歳7ヶ月の女の子

娘の問題行動が目立ちます。たとえば触ってはいけない物を持っていて、注意すると壊す。友達の手を引っ張るので止めると、余計に力を入れて引き倒す。注意すると叫んだり暴れてさえぎろうとし、静かにたしなめようにも上目づかいににらんだり、斜め上を見て視線をそらします。厳しく接しすぎると寝ている時にうなされたり泣き叫びます。エネルギーが有り余っているのか1日中外で遊ばせても疲れ知らずで、いたずらも一向に止まりません。常に自分だけに注目してもらいたい気持ちがあるようです。年子である上の息子にはライバル心があり、年上の友達にも対等、又は見下したような態度で接することがあります。個性だと肯定したい親心もあるのですが、娘をどうしつけたらよいのかアドバイスをいただければ幸いです。

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ぴっかりさんからのアドバイス

個性を尊重してあげる大切さ

たとえ消極的な子どもだとしても、それが個性だとしたら認めてあげるべきですね。
そして消極的な個性が、おだやかさ・慎重さ・思慮深さといった良い方向に発揮できるようになると、「自分らしさ」に自信を持てるようになることでしょう。

積極的な子どもの場合も事情は同じです。行きすぎた積極性はたしなめながらも、個性として良い方向に開花するようにしてあげることが、その子にとって無理のない生き方に導いてあげることになりますね。

個性を発揮できていない子ども

消極的な子であれ、積極的な子であれ、それが個性が発揮されている姿だとしたら見ていてある種の安定感があります。恥ずかしがっている表情がかわいらしかったり、大胆すぎる行動に「おばか〜!」と吹き出してしまったり。

ところが、今の子どもの行動が本来の個性が発揮されていない結果だとしたら、気になる様子が目立ち、安心して見ていられないような感じになります。相談のお子さんの“積極性”も、個性が発揮されている姿とは言えないような気がします。

「厳しく接しすぎると寝ている時にうなされたり泣き叫ぶ」ということですが、大胆不敵な個性をもつ子どもであれば、こんなふうにはなりません。本当は繊細で不安が強い子どもなのだと思います。

「常に自分だけに注目してもらいたい気持ちがあるようだ」とのことですが、そのわりにはお母さんに対してストレートに甘えてくることは少ないのではないでしょうか。本当はお母さんにぶつけたい気持ちを、物や友だちにぶつけているような気がします。

叱ることと、甘えさせること

いたずらを繰り返す子どもへの接し方は、このコーナーで何度かお話ししていますが、言葉だけでわからせようとせず体で止めてあげ、お母さんへのダダこねを励ましていくのがコツです。

ただ根本的な原因は、「お母さんに対して素直に甘えられないこと」にあるようです。甘え上手にしていく接し方は、ぜひバックナンバーを参考にしてみてください。甘え上手になっていけば、どんどん行動が落ち着いていき、お子さん本来の個性が発揮されるようになるはずですよ。

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