「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

141.自分のペースを通そうとするので、なかなか友だちができません

ラムレーズンさんからの相談 5歳5ヵ月の女の子

年中の娘は「友だちがいなくてさびしい」とよく口にします。わりと積極的に「一緒に遊ぼう」と声をかけますが、「こうやってこうして、こうするよ」と指示を出し、相手がやってくれないと怒ることもあります。自分のペースを押し通そうとするので、友だちが離れていったり、こじれてしまうようです。本人が友だちを強く求めているのに、その友だちを受け入れることができなくて苛立っているようにも見えます。小さい頃からこういう感じがあり、通園するようになって2年目の今もなかなか…。産まれた時からどこか子どもっぽくないところがあって、私も十分に受け入れたり甘えさせてやれず、娘の余裕のなさはそのせいかなと思ったりもしています。今から娘にどう接すればよいでしょう?まもなく1歳になる弟がおります。

  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ぴっかりさんからのアドバイス

要求と我慢のバランス

小さな子どもは、自己中心的な行動が目立つものです。これはまず、自分の要求を積極的に表現する力を身につけることが、成長の第1段階だからです。そしてその次に、親とのやりとりの中で我慢することを覚えていくのが第2段階です。

友だちに対して自分の要求を押しつけてばかりというのではなく、かといって、いつも相手の言いなりになっているわけでもない。自分のペースを主張したり、相手のペースに合わせたり。こういう感じの子どもだったら、見ていて安心なのですが。

“子どもっぽさ”の意味

子どもっぽい感じがする子は、安心感でゆるんでいます。どこか間抜けな感じがするのは、親を信頼し、何の身構えも緊張もないから。こういう子は親に甘えることを要求してきますが、自分のペースを主張するだけではなく、実は親のペースに合わせることも得意です。

その特徴が一番表れやすいのは、抱っこをした時の様子です。子どもっぽい感じの甘え上手の子どもは、抱いてやると体の力を抜いてリラックスし、身をまかせてきます。この自然な動作が、「相手を信頼し、相手のペースに合わせる」ことの基礎になるのです。

なんとなく大人びたさめた感じのする子は、緊張が強く恐怖心があるので、身構えてしまっているだけ。こういうタイプの子どもも、リラックスできるようになると相手のペースに合わせることが自然にできるようになってきますよ。

甘えを励ます遊び

リラックスを誘うには、抱っこ遊びやじゃれあい遊びなど、2〜3歳の子どもが喜びそうな体を使った親子遊びが効果的。親のペースでしつこくちょっかいを出し続けていると、だんだん子どもらしい生き生きとした表情が増えてくるはずです。

緊張が強い子どもは、なんとなく“可愛くないオーラ”が出ていて、遊んであげようとしてもなかなか乗ってきてくれないことがあります。でも、イヤダ!イヤダ!と逃げ回りながらも、少しずつ嬉しそうな表情が見られるようになってきます。

心がゆるんできた時、泣きだしたり、怒り始めたりということがありますが、これは心にたまった緊張を吐き出しているだけ。あまり気にしないでください。親子遊びで主導権を取ったり取られたりするリズムの楽しさを味わえるようになれば、きっとお友だちとの遊び方も上手になっていきますよ。

ぴっかりさんのすくすく道場の最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment