「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

222.本ばかり読んで、お友達と遊ぼうとしないのが心配。

vertomamaさんからの相談 6歳9カ月・男の子

長男は学校から帰ると、児童館にすぐに出かけたがるのですが、そこでは本ばかり読んでいます。お友達と遊ばないのか尋ねると「そのつもりだったけど、ついつい本を読んでしまう」…との返事です。ただ年長くらいからお友達を誘ったりするときに、断られたらどうしよう、と誘うのをこわがるところがありましたし、時々、誰も遊んでくれない、とつぶやくこともあり、(本が好きなのは幼い時からのことではありますが、)半分逃げているのではないかと心配です。
先日もお友達の家に自分だけ誘われなかったことをうらやんでいたので、じゃあ家に来てと誘ってみたら、と言ったのですが、翌日「みんな用事があるって」としょんぼり帰ってきました。
学校での様子をみると、いつも元気で大きな声を響かせて遊んでいますが、何となく空回りしているように見えます。またすごく仕切りたがる部分もあります。またドッジボールなどは苦手ですし、鉄棒など苦手なことはしたがらない(特に人前では)傾向があります。鬼ごっこも足が遅いからすぐつかまるから…と参加しないようです。学校では二人くらい仲のよい子はいるようですが、3歳下の弟と遊ぶのが一番楽しいようです。
さまざまな友達と気楽に遊べるように何か親としてしてあげられることはあるのでしょうか? このまま見守っていくべきでしょうか? 家族構成は父母弟妹です。

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ぴっかりさんからのアドバイス

子どものペースにまかせる

子どもの友だち関係って、親としてはとても気になる部分ですね。かといって、あまり口を出しすぎても…という面もあり、微妙なところ。ただ、小学生という年齢からすると、基本的には、本人の試行錯誤にまかせていいのではないでしょうか。
もちろん、配慮が必要なときもあるでしょう。アドバイスをしてあげたり、ときにはチャンスを作ってあげるのもいいでしょう。しかし、「なんとかしてあげないと!」と、あまり親が必死になりすぎると、かえって子どもは焦ってしまうことがあります。
「いつも元気で大きな声を響かせて遊んでいる」のは、一生懸命、友だちとうまくやろうと努力している感じですね。でも、肩に力が入りすぎて、裏目に出てしまうこともあるのかも。「何となく空回りしているように見える」というのは、そのせいかもしれませんね。
だとしたら、「だいじょうぶ、そのうち上手に遊べるようになるよ」と、長い目で見てあげた方が、お子さんも落ち着くかもしれません。そして、「でも、グチは聞くからね」と、バックアップしてあげるとよいと思います。

“逃げ”が人生を開くことも

人間関係が苦手で、つい勉強に逃げ込んでいた子どもが、のちのち有名な学者になったという話はよく聞きます。また、対人緊張をおちゃらけでごまし続けているうちに、人を笑わせるのが得意になり、お笑い芸人として活躍している人もいます。
“逃げない”ことによって人生が開けてくる場合もあるし、“逃げる”ことによって、いつのまにか、その人の個性にあった居場所が見つかることもあります。人生って、奥が深いですね。

本というエネルギー源

学校では特に問題がないのに、家に帰ってくると部屋にこもり、ピアノばかり弾いていた子がいました。お母さんは一時、ずいぶん心配しました。でもある時、はっと気づいたそうです。
その子は緊張が強いタイプなので、学校での集団生活は大きなストレスを感じるはずでした。でもそういったストレスを、ピアノを弾くことによって発散していたのです。そこでエネルギーを回復できたからこそ、次の日も学校へ行くことができたのでした。
同じように、もし本がその子のエネルギー源だったなら、本を禁止してしまうと、かえって友だちに近づいていくパワーが下がってしまうかもしれません。やはり、子どもを信じて、長い目で見てあげていいのではないでしょうか。

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