子どもが頭痛を訴えます。病気の兆候なのでしょうか。
- 3ヶ月前くらいから
- 5歳10ヶ月・女の子
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最初は風邪にともなっていましたが、最近はなんでもない時にも、朝晩関係なく訴えるようになりました。頻度は平均すると週に2〜3回です。元気がなくなったり、吐いたりというような症状はないのですが、よく「頭が痛い、ガンガンする」といいます。緊急でなくても何か病気の兆候ではないか心配です。一度きちんと検査をしてもらった方がよいでしょうか。
- (honoママ さん)
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5歳という年齢では訴えがうまくできなくて、のどやお腹が痛い時でも “頭が痛い”と訴えることもあります。しかし頻度が多いようでしたら副鼻腔炎など、頭痛の原因になるものがないか確認のためにも一度受診することをお勧めします。
子どもの訴え
小さなお子さんの場合、自分の症状をうまく伝えられないことがあります。3歳くらいのお子さんは、なんでも「ポンポン痛い(お腹痛い)」と訴えることがあります。これは実際にお腹が痛いのではなく、頭が痛い時や喉が痛い時、だるい時も“ポンポン痛い”と表現することがあります。5歳くらいになりますと、不思議なことに多くのお子さんが、“ポンポン痛い”が“あたま痛い”に変わります。
頭痛の原因
頭痛の原因は様々です。頭自体の原因としては腫瘍や出血、脳炎・髄膜炎などの感染症、片頭痛、脳の血管の問題などがあります。また副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)や中耳炎、喉の炎症や首のリンパ節の炎症、風邪、鼻詰まりなどでも頭痛を起こします。
始まりが風邪のようなので、あるとするならば副鼻腔炎や中耳炎などの耳鼻科疾患の可能性が高いと思います。しかし、頭の腫瘍などは実際に診察をして、必要があればCTなどもおこなって確認しなければわかりません。今回の場合
年齢的には、実際に病気がなくても何か嫌なことがあると“頭が痛い”と訴える年齢です。周囲の関心を寄せるために訴えることもあります。
嘔吐したり、ぐったりしたりすることがなくても、副鼻腔炎が慢性化していると鼻詰まりで頭が痛くなることがあります。頻度は低いですが頭の腫瘍などでも頭痛を訴えます。この場合、気持ち悪いとか物が二重に見えるとか手足の動きがおかしいといった症状が伴うことがあります。これらのことを確認するためには、一度受診することをお勧めします。
家庭ではどんなときに痛がるのか、痛みの場所は決まっているのか(頭の前なのか、後ろなのか、横なのかなど)、痛みの持続時間はどうなのかなどを観察してください。
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