アトピー性皮膚炎

どんな症状?
皮膚の乾燥と、強いかゆみのある湿疹が慢性的に続きます。早い場合には生後2ヶ月頃には発症します。はじめに顔や頭に湿疹ができ、おなかや背中、首や肘の内側へと広がっていくパターンが多いようです。皮膚が乾燥して白っぽく粉を吹いたように見えたり、赤い小さな湿疹が出たり、肌がただれたり、ゴワゴワしてきたり…と症状はさまざまですが、いずれの場合もかゆみを伴うため、掻きむしってしまい症状が悪化したり、良くなったりを繰り返します。
原因は?
多くの場合はアレルギー体質がかかわっていますが、アレルギー体質であれば必ずアトピー性皮膚炎になるわけではありません。赤ちゃんの肌はデリケートなので、ちょっとした刺激でトラブルを起こす場合もあります。
また、食物アレルギーが症状を悪化させる原因になることも。代表的な食物として卵、牛乳、小麦、大豆などがあります。
家庭でのケアは?
アトピー性皮膚炎のあるお子さんのなかには食物アレルギーも合併していることがあります。食物アレルギーの原因食物がわかる場合は、その食物を食べないようにします。ただし、血液検査でアレルギー反応がでたら、即食べることが禁止になるわけではありません。検査でアレルギー反応がでたら、医師に相談してください。
また、処方された薬を正しく塗りましょう。肌の清潔を保つことも重要です。ジクジクした湿疹の場合は無香料で殺菌力の強いせっけん、乾燥した湿疹なら脂分をとりすぎない弱めのせっけんで、やわらかいガーゼなどを使ってやさしく洗いましょう。7~8割は思春期には治るので、気長にケアを続けることが大切です。基本は清潔と保湿です。掻くことで悪化するので、必要に応じてかゆみを抑えるような内服薬も処方してもらいましょう。
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