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年齢の違う子が、お互いに成長しながら遊ぶには?

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上の子は、つい「やっちゃダメ!」と制止しがち

今週お伝えするのは、「小さい子が何かしようとしたら、大きい子がそれを制止してしまう」という状況について。

兄弟姉妹に限らず、友だちや保育仲間と一緒の時にも起きうることですね。
「ダメよ、危ないから」
「チーちゃんには難しいから止めておきなさい」
「どうせあんたはこぼすんだから」
「こないだも壊したでしょ」
まるでどこかの大人のようです。(実際に、大人が言うのを聞いて覚えたのでしょうね…苦笑)

たしかに言っていることは間違ってはいません。モノが壊れたり、家が散らかったり、小さい子が危ない目にあったりするのを防ごうという善意も、よくわかります。
でもその一方で、小さい子にとってその行動は大切なチャレンジ。止めずにやらせてあげたい思いもあります。
このような、あちらを立てればこちらが立たぬの状況で対応に苦慮した経験、すでにお持ちの方もいるかも知れません。

このような状況で基本的に取るべき対応方法は、
(1)放っておく

大きい子はその経験を通じて、“小さい子”の性質――何でもいじりたがる、とりあえず口に入れてしまう、モノの強度を考えずに強く叩いてしまう、などなど――を学ぶことでしょう。
小さい子は小さい子で、どんな行動が嫌がられるかを学んだり、大きい子の監視の目をかいくぐってやりたいことをするたくましさを身につけたりします。
原則として、介入は無用です。あなたがそれぞれの子供に対して、大切なチャレンジを止めずに見守ってあげる心構えを持っていてあげれば、それで充分。

ただし例外として、大きい子の方がとても律儀かつ有能なために小さい子のチャレンジがことごとく制止されてしまう場合や、小さい子が萎縮してしまってチャレンジの意欲が摘まれそうな場合などは、少しだけ口を挟んであげるのも大切です。

(2)大きい子に納得してもらって、小さい子の好きにさせる

この場合に重要なのは、まず最初に大きい子の考えを充分に認めてあげること。
「壊れないように、守ってくれたんだね」
「汚れないように気をつけてくれたんだね」
「チーちゃんが危ない目に遭わないように見ててくれたんだね」

その上で、小さい子にやらせて良い、やらせてあげてほしいことを説明して、納得してもらいましょう。
この時の説明方法は、直球(いろいろ失敗しながら上手くなるから、そのままやらせてあげてね…など)でももちろんOKですが、私がたまに使う変わりダネも併せてご紹介しますね。

ひとつは『○○回するようにできている』説。
「人は誰でも、人生で300枚のティッシュを無駄にするようにできているんだ。300枚済めば落ち着くから、今のうちにやらせておいてあげようじゃないか」

もうひとつは『君もそうだった』説。
「小さい子って、人が作った積み木を見ると必ず壊したがるよねー。ケンも2歳くらいの頃、よく積み木を壊しては大きい子に文句を言われていたの、覚えてる?2歳くらいって、きっとそういう年頃なんだろうね。ダメって言ってもやめないだろうから、ケンも一緒に壊して楽しんじゃってもいいよ!」

年齢の違う子供と一緒に遊べること自体、今時では貴重な経験になりつつあります。
大きい子も小さい子も、貴重な機会を生かしていろんな体験をしつつ、楽しく過ごせるよう、見守って&導いてあげてくださいね!

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