子供の好奇心を育てる、質問への答え方
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「これ、なーに?」に「○○だよ」とすぐ答えていませんか?
「これ、なーに?」
「これ、どうやって使うの?」
「どこから開ければいいの〜?」
子どもって、いっぱい質問してきますよね。質問は、好奇心の表れ。いろいろなものに興味を持って、いっぱい質問して、知識を吸収していくプロセスを子どもは日々歩んでいます。
そう思えばこそ、子どもの質問には丁寧に答えてあげたいと考えるのが親心ですよね。
時には、永遠に続くと思えるような質問の連続に耐えながら、子どもに答える…なんてこともあるかも知れません。
しかしその一方で、質問に「答えすぎる」ことにもデメリットがあるので、注意が必要です。今週は、「答えすぎる」ことの注意点についてお伝えします。
(1)早く答えすぎ
疑問・質問に限らず、子どもは思ったことを思った時にそのまま口に出す傾向があります。
「これ、なーに?」と言った時は、「これ、なにかなぁ?」と思った時。
疑問を持ち、自分で考え始める瞬間でもあります。
この時、大人は「これ、なーに?」を「教えて欲しい」と理解しがち(実際に疑問文を言われているので無理もありませんが…)。
そしてすぐに返事をしてしまい、子どもが自分で考えることを妨げてしまうということが、頻繁に起こっています。
もしかしたら、子どもは自分で答えを見つけられたかも知れません。
早すぎる回答は、その体験まで奪ってしまう恐れもあるので注意が必要です。
子どもが疑問文を口にした時も、ひとまずは疑問を持ったということを受け止めてあげるだけで良いケースがほとんどです。
「これ、なーに?」
「これかぁ。なんだろうね」
「パパ、知ってる?」
「うん、知ってるよ」
「なーに?」
「これはね、修正テープっていうんだ。ペンで字を書いていて間違えちゃった時に、これで白く塗って、その上に書き直せるようにする道具なんだよ」
答えを言うのは、子どもが再び尋ねてきた時でも遅くはありません。
(2)多く答えすぎ
受けた質問に対して、質問されていないことまで答えてしまうことも、要注意です。
何かひとつわかることが、次に新たな疑問や興味を持つきっかけになり、次々に知識を吸収していくという力が、本来子どもには備わっています。
親切心とは言え、子どもが次に持つであろう疑問にまで先に答えを与えてしまうのは、やはり望ましくありません。
できることなら、子どもには好奇心・興味・疑問・理解・吸収の体験を充分に持たせてあげたいものです。
こうした「答えすぎ」を日常的に繰り返してしまうと、子どもは自分で考える機会を失い続け、自分で考える習慣を奪ってしまう恐れがあります。
ただし、念のため付け加えると「答えすぎない」は「相手にしない」ではありません。
疑問を持った子どもに対しては、
・疑問を持ったことを受け止めてあげて、
・一緒に考えてあげて、
・それでも尋ねてきたら、尋ねられたことだけにシンプルに答える。
という対応をしてあげることができれば理想的ですね。
もちろん子どもの質問は毎日のことなので、全てに理想の対応などできなくて当然です。
頭の片隅に留めておいて、余裕のある時だけでもじっくり応じてあげていただければ、私もうれしいです。
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