「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

016.引越し後、「怖い」と言うようになりました

momomamaさんからの相談 1歳8ヶ月の女の子

もうすぐ1歳8ヶ月になる娘のことでご相談です。

1週間ほど前に新築した家に引越し、新しい生活を始めました。引越前に家をのぞきに行った時には、広い家の中を走り回ったり、一人で階段を上ってみたりと遊んでいました。ところが引越後、家具を入れ生活をはじめると「怖い」と言うようになりました(主に家にいるとき)。

一人になるのが嫌で、常に誰かのそば、もしくは座っているお父さんや私の膝の上に座り、おりようとしません。あまり歩こうとせず、だっこやおんぶで部屋を移動しています。夜中もうなされているような感じで、目が覚めると号泣し、眠りにつくまで抱っこをしていないと怖がって泣き続けています。

何に対しても怖がるという時期ってあるのでしょうか?環境が変わって、新居に馴染んでいないだけでこのような状態になるのでしょうか?

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ぴっかりさんからのアドバイス

新しい家は、子どもにとって興味しんしん。でも一方で、繊細な子どもにとっては、慣れない場所は不安の種にもなるのです。大人だって環境が変わったりすると、不安が出てきますよね。1才の子どもですから、性格によってはご相談のような様子が出てきても不思議ではないのです。

こんなとき、甘えたり、泣いたりするという行動は、不安を抱え込まず吐き出してしまおうという「自己回復のメカニズム」。ですから、「怖くなんかないでしょ!」と無理に押さえ込むより、「怖いねえ」「心配だねえ」と受け止めてあげ、たっぷり泣いたり甘えたりさせてあげた方がよいのです。そのほうが、かえって立ち直りも早くなるはずですよ。

私が相談を受けた例で、「原因不明のかんしゃくが続いている」とか、「新しい場所に行くとパニックになる」といった心配な様子のある子どもがいました。その原因を探っていくと、「数年前の引っ越し時の不安」が根っこにあった、というケースもあります。ただ、そういったケースでは、「引っ越し当時は平気そうだったので、気がつかなかった」という場合がほとんど。本当は不安だったのに、ガマンしていたのですね。

無理にガマンしてしまうと、かえって心の奥底に不安を抱え込んだままになってしまい、あとで、困った形ででてしまったりすることがあるのです(もっとも、本当に平気な子どももたくさんいますから、よけいな心配はしないでくださいね)。

親がどんと構えて、「不安な時は、泣いていいよ。甘えていいよ。そのうちだんだん慣れてくるからね」と受け止めてあげられればいいですね。

とはいえ、親自身も環境の変化で戸惑うことが多い引っ越し。そのうえ子どもがこんな調子だと、どんとなんか構えていられず、こっちのほうがかえって不安になってしまいがちですよね。そんな時は、無理をせず「お母さんも、不安だよ〜!」と言ってもいいのです。それならそれで「ママも同じ気持ちなんだ!」と、お子さんは安心するかもしれませんから。

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