おたふく風邪

どんな症状?
正式名は、流行性耳下腺炎。耳の下、あごの下がはれて、痛みや発熱を伴います。左右が同時にはれることも多いのですが、最初に片方だけがはれ、1~3日後にもう片方がはれてくる場合もあります。痛みのため母乳やミルクの飲みが悪くなったり、食欲が落ちたり、機嫌が悪くなります。頭痛や倦怠感(けんたいかん)を伴うことも。
しかし、感染してもほとんど症状が出ないケースも3~4割ほどあります。症状があまり出ず、かかったかどうかはっきりしない場合は、抗体検査を受けるといいでしょう。髄膜炎や髄膜脳炎などの合併症が起こったり、難聴になることもあります。
原因は?
ムンプスウイルスの感染により、耳下腺が炎症を起こすことが原因です。
家庭でのケアは?
だ液腺が炎症を起こし、だ液が出にくくなるため、消化能力が落ちます。スープやプリンなど、やわらかく、のどごしのいいメニューを用意してあげましょう。口の中が荒れやすくなっているため、食後に湯冷ましや麦茶を与えて清潔にするとよいです。はれや痛みがあるときは、ほおやあごに冷たいタオルなどを当て、はれた部分を冷やすといいでしょう。はれが引くまでは外出を避け、家で静かに過ごしてください。おふろは熱が下がって1日たってから入るようにしましょう。
一般に4~5歳が一番かかりやすい時期ですが、保育園や幼稚園ではあっという間に流行します。入園前に予防接種を受けたほうがよいでしょう。
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