中耳炎

どんな症状?
まず発熱鼻水などの風邪の症状が見られます。その後、高熱が出て、しきりに耳に手をやったり、頭を振ったり、機嫌が悪かったり、耳を痛がったりします。耳の聞こえが悪くなる場合もあります。症状が進むと、中耳にうみがたまって鼓膜(こまく)が破れ、黄色い耳だれが出ます。耳だれが出ると痛みはなくなります。
原因は?
鼓膜の内側の中耳が細菌に感染することで、炎症が起きます。風邪などでのどや鼻の粘膜についた細菌が、耳管(鼻またはのどと耳をつなぐ管)を通って中耳に入るのが主な原因です。5歳ごろまでに多く、小学校入学ごろにはあまりかからなくなります。
家庭でのケアは?
小児科か耳鼻科を受診しましょう。耳だれが出る前なら、抗生物質の飲み薬や点耳薬(てんじやく)を使って炎症を抑えます。痛みが強い場合、鎮痛解熱剤が処方されることもあります。うみが中耳の中にたまって痛みが激しいときは、鼓膜を切開してうみを出します。きちんと治療すれば、切開した鼓膜は自然に再生します。
家庭でできるケアとしては、冷たく絞ったタオルで耳の後ろを冷やすと、痛みがやわらぎます。耳だれが出てきたり、耳の入り口でかたまっていたら、お湯で絞ったタオルでふき取ってください。おふろに入るのは医師の許可が出てからにしてください。乳幼児の中耳炎は慢性化しやすいため、痛みが治まっても耳鼻科で出された薬は医師の指示どおりにきちんと飲み続けてください。徹底して治すことで再発を防ぐことができます。
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