「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

002.お風呂でおっぱいを飲む癖があるんです

やみんさんからの相談 1歳0ヶ月の男の子

夫の父、夫の母、夫、私、息子の5人家族です。息子はお風呂に入ると、おっぱいを飲む癖があります。気持ちいいんだろうとは思うのですが…。それに頭を洗うことが嫌いで、シャワーで洗い流すと一目散におっぱいへ。落ち着かせるための行動なのでしょうか?いつかは終わると思うのですが、何か別の意味があるのかと少し不安になったりしています。

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ぴっかりさんからのアドバイス

お子さんは、頭を洗うのが「嫌い」というより、「怖い」のかもしれませんね。

大人にとっては何でもないようなことも、子どもにとっては、大きな挑戦。だから、終わったあと、ホッと一息ついて心を静めるために、おっぱいが欲しくなるのでしょう。自分へのごほうび…かな?このように、子どもにとっておっぱいとは、「ママという“安全基地”につながり、安心感を得るための手段」でもあるのです。

ただ、いろいろなストレス場面で、なんでもかんでも「おっぱい!」というお子さんの場合は、ちょっと接し方を工夫した方がよいかもしれません。というのも、「おっぱいをくわえることによって、かえってストレスを溜め込んでしまう」ということがあるからです。

子どものストレス解消にとって、とても大きな意味があるのは、「泣く」という行為。「こわいよ〜!」「いやだよ〜!」と泣いてママに訴え、慰めてもらうことにより、心の痛手が回復していくのです。ところが、「ボクは泣かないゾ〜!」というガンバリ屋さんは、泣くことを遠慮してしまう傾向があります。そうなるとマイナス感情を抱え込んでしまい、不安がなかなか解消されません。

そんなタイプの子どもにとっては、おっぱいは「ガマンの道具」になってしまうことがあるのです。おっぱいに限らず、他の子だったら甘えたり、泣いたりするような場面で、「指しゃぶり」「ママを噛む」「特定のおもちゃやお菓子を要求したり、ビデオを見たがったりする」というようなことが、あまりにも目立つようなときは、それによって、泣くのをガマンしているかも知れません。そんなときは、例えば、このご相談のような場合だったら、おっぱいをくわえさせないように抱きしめ、「おっぱいなんかでガマンしなくてもいいよ。こわかったよ〜!って、いっぱい泣いてもいいよ」と慰めてあげるとよいでしょう。

そんな接し方をしていると、「イヤだ〜!」「こわい〜!」といったマイナス感情の表現が、一時的に増えてしまうことがあります。まるで、急に「ダダこね屋さん」「こわがりさん」になった感じがしますが、今まで、一人で抱え込んできただけのこと。グッドタイミングでダダをこねたり、べそをかいたりするようになると、かえって、成長の足取りもしっかりしてくるものです。

でも、かといって、なんでもかんでも、ダダこねや泣きにつきあうのも、ママとしては疲れますね。ママの方に余裕がないときは、「今は、たっぷり付き合ってあげられないから、おっぱいでがまんしてね」などと、子どもに協力してもらってよいのです。「持ちつ、持たれつ」という親子関係のほうが、子どもだって、気楽ですからね。

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