「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

004.「祖母と寝る」と言って聞きません

ふうはるさんからの相談 4歳10ヶ月の女の子

家族構成は祖母と両親、9月で5歳になる女の子、1歳8ヶ月の女の子です。9月にもう一人生まれる予定です。

ご相談したいことは、一番上の5歳の子のことです。最近、「祖母と寝る」と言って聞きません。以前は祖母が1階で、私たちが2階で寝ていましたが、6月始め頃から、祖母と一緒に寝るようになりました。

そのころ、私が少し怒りすぎたようで、祖母に「お母さんが怒るから」と言っていたようです。最近では、理由が少し違ってきて「おばあちゃんが一人になるから」とのことです。下で寝るようになってから1ヶ月くらいになるのですが、このままでいいのでしょうか?3人目がもうすぐ生まれてくるので、少し心配になりまして、ご相談させて頂きました。よろしくお願いいたします。

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ぴっかりさんからのアドバイス

一人目の子って、甘え下手のタイプが多いですよね。そういう子どもの場合、赤ちゃんが生まれる(生まれた)というとき、今まで甘え残した分を急に取り戻そうとしてあせり、赤ちゃん返りやママへのやきもちがしつこくなることがあります。6月の初め頃といえば、おなかの大きさが目立ってきた時期。ママが怒りすぎたのも、そのダダこね攻撃にヘトヘトになったからかもしれませんね。

でも、甘え下手の子どもは、基本的には「ママに頼らずがんばるゾ!」という気持ちが強いので、『さらにお姉ちゃんになる決意』をしてお母さんのもとを離れ、「おばあちゃんのところで寝るんだ!」と、がんばっているのかもしれません。「ママなんかいなくてもいいも〜ん!」は、「ママがいなくても、お姉さんらしくしっかりやりたい」という気持ちの表れ。「おばあちゃんが一人になるから」という言葉も、半分は本心だけど、残りの半分は『がんばる心』なのでは?プライドが高い感じで、かわいくないと思われることもあるでしょうが、本当は『ママ思い』なんですよ。

ただ、おばあちゃんのことは好きなのでしょうが、『お母さん以上』ということはないはず。だから、内心は、寂しい気持ちもあると思いますよ。かといって、もとの赤ちゃん返り攻撃に戻ってしまったら、ママとしては、かえって、お子さんの気持ちを受け止めきれなくなってしまいそうですね。だから、出産を控えて気持ちに余裕がないこの時期は、お子さんの『協力』を、ありがたく頂戴しておいていいのではないでしょうか。ママの気持ちに余裕が出てきたら、また、甘えやダダこねがしっかり戻ってくるはずですから、そのときに受け止めてあげればいいのですよ。

平気なフリをしていても、内心は、「ママと一緒がいいな」という気持ちがある。かといって、「やっぱりママがいい」なんて言葉は、カッコイイお姉ちゃんになりたいお子さんとしては、口にはしたくないはず。だから、お子さんの顔をつぶさないよう、ママの方から、「たまには一緒に寝てくれないと、ママ寂しいなあ〜」なんて、誘ってあげてもいいんじゃないかな。

こういうタイプのお子さんは、赤ちゃんが産まれたら、「もう一番上のお姉さんなんだから、しっかりしてね!」という言い方よりも、「○○ちゃんがいてくれて、ママは本当に助かるわ」という言い方で、『育児参加』してもらうとよいでしょう。オムツを持ってきてくれたり、洗濯物をしまってくれたり、けっこう張り切ってやってくれると思いますよ。

5歳という年齢は、「まだ、赤ちゃんのようにかわいがられたい」という気持ちもあるけれど、一方で「頼りになる存在として認められたい」という気持ちも強くなるもの。ママに頼ってもらうと、かえってママとの一体感が感じられ、うれしくなるものですから。

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