「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

071.ひとりで寝られません

yaeさんからの相談 5歳3ヶ月の女の子

5歳の娘がまだひとりで寝られません。週末にお昼寝をする時も、ママと一緒でないと寝られません。お気に入りのぬいぐるみを持たせてひとりで寝かせようとしても、アルファー波のCDをかけても、必ず起きてきて「ママと寝る」と言います。

このぐらい大きくなって添い寝をしてもいいのでしょうか?それから、いまだにおっぱい好きで、おっぱいをシャツの上から触って寝ることがあります。おっぱいを触ると安心するのでしょうが、もうそろそろ止めさせた方がいいのかなとも思います。アドバイスよろしくお願い致します。

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ぴっかりさんからのアドバイス

ひとりで寝られることは、ある意味、自立の象徴。「もう5歳。来年の今頃は、小学校入学直前だし…」と考えると、いつまでも添い寝では困ると思ってしまいますよね。

でも、自立のペースは子どもによってさまざま。なかには小学校後半になって、一気に自立が進むタイプの子どももいます。そんな子どもの場合は、無理に自立させようとすると、かえって不安感を引きずってしまうことがあるのです。

「北風と太陽と旅人」というお話をご存じですか?寒い日に、コートを着て歩いている旅人がいました。それを見つけた北風が、太陽に話しかけました。「どちらが先にコートを脱がせるか、競争しようぜ」。北風はびゅーびゅーと風を送り、コートを吹き飛ばそうとしました。しかし旅人は飛ばされまいと、ますます固く着込みます。「今度は僕の番だね」と代わった太陽は、旅人をぽかぽかと照らしました。すると旅人は、自然にコートを脱ぎはじめたのです。

甘えと自立の関係も、このお話に似ています。子どものタイプによっては、「いつまでも甘えていていいよ」という感じで接してあげていた方が、安心感に満たされ、かえって自立への足取りが着実になることもあるのです。

また、緊張しやすい子、頑張りやさんの子、神経質な子、甘え下手の子などは、日中溜め込んだ“からだと心の緊張”が、夜になっても解消されないことがあります。そうなると、寝ようと思っても、なかなか寝られなくなってしまいます。

そんな時、ママに一緒に寝てもらうとホッとして、やっとからだと心がゆるむのです。ママとくっつくことで、安心感を取り戻すのです。ママとの“いちゃいちゃ”には、ステキな癒しの力があるのですね。

添い寝は、ママにとっても癒しの効果があります。“やるべきこと”をしばしの間忘れて、わが子にくっついてボンヤリしてみてください。お子さんのからだや呼吸を味わっていると、ママの心と身体もスーッとゆるんでいき、かえって疲れがとれていくはずですよ。

でも、どうしてもその気になれないときは、「ひとりで寝てね」とお願いしていいのです。その言葉に、お子さんはベソをかいたり、ダダをこねたりするかもしれません。でもそれは、自立に向かう不安・寂しさを発散しているだけなのですから、「イヤダイヤダと言いながらでいいから、がんばってひとりで寝てね」という感じで接してあげればいいのです。

甘えさせてあげると、不安が溶けていきます。ベソやダダこねで、不安が発散されます。つまり、甘えさせてあげたり、甘えさせてあげられなかったりという自然なリズムのうちに、いつの間にか自立は進んでいくのです。安心してくださいね。

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