「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

093.早く友だちになろうと、がんばりすぎてしまうようです

きらきらさんからの相談 6歳の女の子

小学校1年生の娘は、お友だちに会うと誰とでも積極的に手をつないだり、腕を組んだりしてしまいます。お友だちの中には、その行動に驚いて嫌がる子も多いので、「お友だちが嫌がっているから、べたべたするのはやめなさいよ」と話すのですが、また同じことをします。
まわりからは、天真爛漫で社交的と言われますが、私には早くお友だちになろうとがんばりすぎているように見えます。そして、お友だちからちょっと強く言われただけで、すぐ泣いてしまい、立ち直るのに時間がかかります。友人関係をいい状態にしていくには、親としてどのように助言してあげればよいでしょうか?
また、勝負事にものすごくこだわり、ゲームなどで勝たないと泣き出します。緊張していた糸がプツンと切れたように、気持ちが押さえ切れなくなります。日頃からどのように気をつけてあげればよいのでしょうか?

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ぴっかりさんからのアドバイス

甘え下手の、がんばり屋さん

確かにお子さんは、「緊張しているのに、無理にがんばろうとする」タイプみたいですね。いきなり抱きついて放さなかったり、キスの嵐を浴びせたり。相手の子が嫌がって泣き出してもやめなかったり。友だちが広げているおもちゃに向かって、ダイビングをしたり…。こういった行動が見られる子どももいます。

小さい頃は怖がりさんで、友だちにも近づけない時期があったのではないでしょうか。そんな子の心の中に「友だちと仲良くなりたい!」という気持ちが湧き起こり、不安でいっぱいなのに1人で無理しようとすると、相手の気持ちを考える余裕もないまま、突っ込んでいくしかなくなるのです。

ママという“安全基地”

「友だちと遊びたい」「でも緊張する」という葛藤が生まれた時、もし甘え上手の子どもだったら、まずはママという“安全基地”を利用します。とりあえずはママにまとわりつき、そのときのママの様子を見ながら、少しずつ友だちに近づいていこうとするのです。

友だちに近づいていって、嫌な目にあったり怖い思いをした時は、すぐにママのところへ戻ってきます。ママのところで泣いたりダダをこねたりして緊張をほぐし、そしてまた友だちに近づいていくのです。そういうことを繰り返すうちに、だんだん安心感が育ち、相手の気持ちを考える余裕がもてるようになるのです。

泣くことで、緊張がほぐれてくる

ところが、「泣かないぞ。1人でがんばるぞ!」と無理にがまんしてしまう子どもは、ストレスや緊張をなかなか解消できません。そういう子どもが“泣き虫さん”になっていくと、だんだん無理をしなくてもすむようになるのです。

「友だちに強く言われた」「ゲームに負けた」というのは、単なるきっかけに過ぎないのでしょう。もともと泣きたい気持ちでいっぱいだったから、ちょっとしたきっかけでそれが吹き出してしまうのです。でも泣くと緊張がほぐれますから、その後は落ち着いて行動できるのではないでしょうか。

こういうタイプのお子さんは、「泣く練習」が必要な時期があるのです。そのほうがだんだん緊張しなくなってきて、友だちに対する余裕も出てくるはずですよ。

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