「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

113.大声で怒鳴って以来、息子の態度が変わりました

sinpapa(父)さんからの相談 1歳6ヶ月の男の子

家族3人で買い物に行き、自宅に着いてから買い忘れたものがあることに気づき、妻だけ再度スーパーへ行きました。すると息子が「ママが自分を置いてどっかへ行っちゃった」と思ったのか、「ママ、ママ」とものすごい泣きようでした。「ママはすぐ帰ってくるよ」と言いながらあやしていたのですが、いっこうに泣きやまないため、大きな声で「うるさい!!」と怒鳴ってしまいました。
それ以来、息子は微妙に私との間に距離を置いているようです。そしていたずらをした時、私が「めめ(ダメ)」と言うと、すぐイジけて下を向いて座ってしまいます。抱き上げてヨシヨシすると、私から離れようとして泣きます。いつも私の顔色をうかがっているようです。怒鳴られたことがよほど恐怖だったのでしょう。小さな心に傷をつけてしまったと、とても後悔しています。息子の私への気持ちは元に戻るのでしょうか。また大人になった時、人の顔色をうかがう人間にならないか心配です。

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ぴっかりさんからのアドバイス

パパを信頼してるからこそ、泣ける

小さな子どもにとって、ママは“特別な存在”。お腹にいる時は、ヘソの緒を通して結びつく“一心同体”の関係だったのですから。だから生まれた後も数年間は、ママと離れてしまうと「体の一部がなくなった」ような気持ちになってしまうのも、しかたのないことですね。

でもお子さんは、ママが行ってしまったことの不安を、他ならぬパパだったらわかってくれると思ったのでしょう。だからこそ、「ママ!ママ!」と泣いて訴えたのです。パパを信頼しているからこそ、不安な気持ちを打ち明けてくれたのですね。

泣くことの意味

小さな子どもは、「ママはすぐ帰ってくる」ということを頭では理解しても、気持ちの自己コントロールがしにくいもの。そういう時には“泣く”という行為によって、ストレスを発散しようとします。「パパではしかたがない。ママじゃなきゃダメ」と言いたかったのではないのです。

ですからパパの役割は、ママをすぐに呼びに行くことでも、納得させることでもなく、「そうか、そうか。ママがいないので、心配になっちゃったね。泣きたくなっちゃうよねえ」と、ただ共感してあげることだったのです。

子どもとの仲直り

もっとも、子育てをしているとつい怒りすぎたり怒鳴ったりしてしまうことだってあります。もちろん反省はすべきでしょうが、それぐらいのことで心に一生傷が残ってしまうほど、子どもの心は“やわ”ではありません。

ただ、父子共々、その一件が心に引っかかったままのようですね。そんな時は、「どうせ覚えていないだろう」とごまかしたり、うやむやにしたりせず、ちゃんと事情を説明して、パパの気持ちを伝えてあげるとよいのです。

「パパが怒りすぎちゃったね。ごめんね。パパはもう怒っていないから、大丈夫だよ」「○○ちゃんは、ママがいなくて心配だから泣きたくなっちゃっただけなんだよね。それなのにパパに怒鳴られて、悲しかったね。怖かったね」

抱きしめて誠実に真剣に話しかけると、子どもはちゃんとわかってくれるものです。わかってもらえたのが嬉しくて、泣きだすかもしれません。そんな時は、「心ゆくまで泣いていいよ。ヤダヤダ言っていいよ」と受け止めてあげればいいのです。

気持ちを出し切った後のお子さんは、きっとスッキリとした顔になるはずですよ。お子さんを信じて、パパの正直な気持ちをぜひ伝えてみてくださいね。

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