「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

119.気を使ったり我慢する子、不安を抱えているのでしょうか?

ひなたろうさんからの相談 3歳3ヶ月の女の子

3歳の娘なのですが、とても周りや親に気を使うところがあるのです。ダダこねが始まって思うようにいかないとき、私の腕に噛みつくんですが、軽くしか噛まなかったり、何か心配なことがあっても、いつも頑張って笑顔を見せてくれます。それに、よくおどけてみせるのです。たまに、甘えて「抱っこして〜」と言ってくることもありますが、気を使ったりおどけていることの方が多いです。何か言いたいことがあるのではと思い、「そんなに気を使わなくて大丈夫だよ」と接するのですが、指しゃぶりをして口を閉ざし我慢してしまいます。何か心に大きな不安を抱えているのではないかと心配です。どう接してあげればいいのでしょうか。

  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ぴっかりさんからのアドバイス

生まれつきの緊張傾向

周囲に気を使いすぎる子どもって、最近、増えているみたいですね。確かに、何か具体的な不安を抱えることにより、そのような様子が出てくる場合もあります。しかし、特に思い当たらなければ、生まれつきの緊張傾向のせいだと考えられるでしょう。

そのような場合は、「何が原因なのか?」と考えるより、気持ちの発散を促すような関わり方を工夫していく方がよいのではないでしょうか。その方が、子どもらしい生き生きとした言動が増えていくはずです。

噛みつきを、発散遊びのチャンスに

ダダをこねる時に噛みつくことについて、相談者のお母さんは、「噛みつきたいのなら、思い切って噛みつけばいいのに」と思っておられるようですね。でも、もしそうなったら、それはそれで困りますよね。

実は子どもの方も、噛みつかせてもらったとしても、ちっともスッキリしないはずです。なぜなら、ダダをこねる時の噛みつきは、ガマンの行動ですから。本当は、全身で「ヤダヤダ!」と暴れたいのに、噛みつくことによってガマンしようとしているのです。

ですから、むしろ、噛みつこうとするのを手で止めてあげることにより、よりダイナミックなダダこねの動きが出てきやすくなるはずです。(子)「噛ませて」(母)「ヤダ!」(子)「噛ませて」(母)「ヤダ!」という掛け合いで、楽しいじゃれあい遊びのようになるかもしれませんね。

指しゃぶりも、遊びに

指しゃぶりも、気持ちの発散をガマンしてしまいがちな子どもによく見られるものです。指しゃぶりをしている時も、発散遊びのチャンス。噛みつきの時と同じように、指をしゃぶらないように、手で止めてみるとよいでしょう。

指しゃぶりを禁止するというモードではなく、指しゃぶりにちょっかいを出すことによって、(子)「しゃぶりたい」(母)「ダメ〜」(子)「しゃぶりたい」(母)「ダメ〜」…という感じで、遊びみたいになると楽しいですね。

「何が不安なのか」を言葉で説明させようとするより、じゃれあったり、ダダをこねたり、ベソをかいたりする中で、子どもの緊張はゆるんでいくものです。ですから、楽しい発散遊びや抱っこ遊びを、お母さんの方から仕掛けてあげるといいと思いますよ。

ぴっかりさんのすくすく道場の最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment