「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

130.大人に向かって「これやって」と指示ばかり出してきます

ことさんからの相談 1歳11ヶ月の女の子

娘が指示ばかり出すのが気になります。「ママ立って」「座って」「走って」「これやってみて」。だんだん「なんで指示ばかりに付き合わなきゃいけないの?」と思うことが増えてきました。主人や月1回会う祖母に対しても同じ感じです。娘は他のことではダダをこねることはあまりなく、公園で「まだ遊びたい」と言っても「お昼になるからご飯食べに帰ろう」と言えばあっさり聞き入れてくれます。普段ダダをこねたりできない分、大人に指示することで発散しているのでしょうか。1人遊びも近くで見ていればできますが、私がちょっと席を立つだけで「抱っこ〜」なので疲れてきました。父、母、娘の3人暮らしをしています。

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ぴっかりさんからのアドバイス

自信過剰のように見えるけど…

子どもはママに対して遠慮がないのが普通です。妙にエラそうにしているのも、ある程度だったら可愛くて笑ってしまいますね。でも、ここまで“女王様”状態がひどいと、ママだって疲れてしまいますよね。

こういったタイプのお子さんは、一見わがままのようにも、甘えすぎのようにも、自信過剰のようにも思われます。でも実は甘え下手で、自分に自信がないタイプの子どもがこういうことになりがちなのです。

実は、甘えるのが苦手

たとえば、社内恋愛中のカップルがいたとします。人目がある社内では「コピーしといて」「報告書、早く出して」みたいな、指示中心の“よそゆき”会話。でもプライベートで2人きりだと、もっとゴロニャ〜ンとした甘い会話になるはずですよね。

これと同じで、ママに命令ばかりしている子どもはゴロニャ〜ンができない甘え下手さんなのです。本当はもっとベタベタしたいくせに、自信がないのでそれができないのです。“よそゆき”会話が中心だとなかなか満足できないので、かえって『しつこい甘え』が続いてしまうことになります。

ダダこね上手になってもらうためには

相談者さんが感じておられるように、もっとダダこねで気持ちが発散できるようになると、本来のお子さんの素直さが出てくるはずですね。そのためには親子遊びの中で「ダダこねの練習」をしていくのがよいのではないでしょうか。

お子さんの命令にいつも従うのではなく、たまには「そんなのいやだ〜」とママの方がダダこねをしたり、「ママは、こうやりたいなあ」とお子さんの指示とは違うことをしたりしてみるのです。つまり、お子さんに気を使いすぎず、ママはもっと自由に振る舞ってよいのです。

そうなるとお子さんは機嫌が悪くなり、「イヤだ〜!」と言ったり「ママなんか、きらい!」と言ったりするかもしれません。でも、それってダダこねですよね。気持ちの発散ですから、しばらくプンプンさせておくと自然に落ち着いてくるはずですよ。

子どもって時々からかってあげたり、愛の意地悪(!)をしてあげた方が「イヤそうだけど、楽しそう」という可愛らしい表情が増えてくるもの。そうなると日常的な場面でも、わかりやすい、適度なダダこねが出てくるようになってきますよ。

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