「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

149.抱っこしても遊んでいても、髪の毛をむしるのをやめません

ハッピーママさんからの相談 1歳1ヶ月の男の子

1歳の双子がおります。数ヶ月前から1人が髪をむしるようになり、丸坊主の状態になりました。抱っこされていても、遊んでいてもむしります。小児科で「遊び足りない」と指摘され、毎日のように公園などで疲れるまで遊ぶようにしていますが、やめません。ここ数日、もう1人も髪をむしり始め、薄くなってきました。こちらは思い通りにならない時にむしるようです。ご飯を交互にあげるので、自分の口が空になってもすぐに入れてもらえないとむしります。私の膝に座りたいのに、すでに占領されている時もむしって怒ります。むしる手を握り、別のことに気をそらそうとするとさらに怒ります。どう対処してよいか困っております。

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ぴっかりさんからのアドバイス

我慢のためのまぎらわし

丸坊主になるぐらい髪をむしるのでは、気にしないわけにはいきませんね。ひどい癖は、泣き・ダダこね・甘えといった気持ちを無理に我慢しようとする時によく見られます。「思い通りにならない時に、怒ってむしる」というのも、それですね。

しっかり気持ちを表現する子なら、不満な気持ちを直接お母さんにぶつけるはず。でも、それでは悪いと思い、髪をむしることによって我慢しようとしているのです。「怒りを自分自身にぶつけている」と言うこともできますね。

「抱っこされていても、遊んでいてもむしる」というのは、「ママの手をわずらわせるのは悪い」と感じているからなのかもしれませんね。髪をむしることによって、甘えたい気持ちをまぎらわそうとしているのではないでしょうか。

ママのリラックスも大切

双子の育児は大変です。まして自我が芽生えはじめる1歳過ぎですから、ママの疲れも大きく、毎日ヘトヘトなのではないでしょうか。ママの気持ちがよくわかる子は、なんとかママを助けたいと思い、我慢しようとすることがあるのです。

上手に手を抜いたり、周囲の人に協力を求めたりして、少しママの肩の力が抜けるようになるといいですね。「ああ、よかった。少しママが楽になった」とお子さんが感じると、遠慮せずに気持ちをぶつけてくるようになるはず。そうなると、髪をむしることは自然に少なくなってくると思いますよ。

「毎日のように、疲れるまで遊ぶようにしている」ということですが、それによってママがストレスまみれになってしまうと逆効果かもしれません。親子でのんびり楽しめるのなら、家でゴロゴロ・いちゃいちゃという、ゆったりとした時間の過ごし方もいいのではないでしょうか。

ダダこねを励ます

「手を握ってむしらせないようにする」という対処法は、悪くないと思います。ただし、「髪をむしって、気持ちを我慢しなくていいんだよ」という気持ちで止めることが大切ですね。

まぎらわしの行動を止められた子どもは、我慢がはずれ、気持ちをストレートに表現しはじめます。だから怒りだすのです。そうしたら、「そう、そう、その調子。いっぱいヤダヤダ言っていいんだよ」とダダこねを励ましてあげるとよいでしょう。

ただし、この対処法はできる範囲で試みてくださいね。あまり必死でやると、髪をむしらなくなる代わりにストレートなダダこねがひどくなってしまい、それはそれで大変ですから。

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