家の居心地がよすぎるのか、学校へ行くのを渋ります - ぴっかりさんのすくすく道場

しゅしゅさんからの相談７歳４ヶ月の女の子: 長女が小学校へ行き渋ります。つい最近まで喜んで行っていたのですが、授業も少しずつ難しくなり、完璧主義なので「100点が取れないかも…」と思うのが負担のようです。「お母さんなんていつも60点も取れなかったし、80点ってすごいね」などと言うのですが、本人が納得できないみたいです。プライドが高いので「人間失敗して当たり前」をそれとなく伝えているのですが。また、「一緒にトランプして！」「本読んで！」などに応えてあげて、親子でいろんなことを楽しんでいるので「家が大好き」という感じもあります。家での生活が居心地がよすぎて学校を負担に感じるなら、生活を変えた方がいいのかな…と思ったり。どうすればいいのでしょう。本人も「おかあさんとずっと一緒に居たいのにな…」と言います。

幼稚園や保育園とは違い、学校生活は緊張の連続です。勉強のこともあるでしょうが、カリキュラムがはっきりと決まっている生活全般が、気の抜けないものなのでしょうね。

頑張り屋さんタイプの子どもは入学直後ではなく、秋頃あるいは年が明けた頃になって、急に疲れを訴えはじめることがあります。張りつめていた気持ちがほぐれて、やっとグチを言う余裕が出てきたのでしょう。

グチを言うことによってストレスが発散できます。不安や緊張を溜めこんで平気な顔をしているより、気軽にグチが言えたほうが元気を取り戻せるのです。ですから、グチはどんどん言ってもらうといいですね。

でも親としては、子どもにグチを言われると動揺して、つい“グチ封じ”に走ってしまいがち。「おかあさんとずっと一緒に居たい」という言葉を聞くと、「だって、学校に行かないわけにはいかないでしょ！」と言いたくなってしまいますね。

でも子どもとしては、単に「学校は疲れるよ。家は安心だ」と言いたいだけなのではないでしょうか。だとしたら、「そんな気持ちなんだね」とわかってあげるだけで、元気を取り戻せるはずですよ。

「100点が取れないかも…」というグチも同じ。「100点じゃなくてもいいというリクツはわかるけど、自分としては100点じゃないと不安になってしまう」と言いたいのでしょう。だから、「そうか、100点じゃなきゃ嫌なんだ」と言ってあげるだけで、ずいぶん落ち着くはずですよ。

「家が居心地がよすぎるから、学校を負担に感じる」という考え方もあるのかもしれません。でも、その反対の方が真実に近いような気がします。つまり、「学校が大変だから、せめて居心地のよい家でエネルギーを補給する」という考え方です。

今の世の中は、学校にせよ、大人社会にせよ、きめ細かな配慮が行き届き、ムダのないプログラムが張りめぐらされています。それは良いことなのでしょう。でも一方で、ムダやすき間のない環境では息が抜けないのです。

現代人が“素の自分”に戻り、のんびりとくつろげる場所、それが家庭なのだと思います。ですから「居心地の良い家庭」はとても貴重で、「生活を変える」なんてもったいないなあと思うのですが…。いかがでしょうか？

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- 確かに、私も子どもが小さい頃はぴっかりさんのように考えて、「おうちがいい」という娘に不安を抱きつつも、充電できているんだから･･･と居心地の良さをなくさないようにしていました。でも、最近、それで本当にいいのかなぁと思っています。子どもが小さいうちはよいのですが、大人になってもそのまま居心地がよすぎると、なかなかお嫁に行きたがらないという話もよ～く聞きます。そればかりか、結婚してからも家族を頼って、だんなさんと真剣に向き合わずにとても安易に離婚して、うちに戻ってくる人が多い気がしています。私はうちの居心地がとても悪かったので、何が何でも戻りたくなくて、結婚相手に不満があっても前向きにとことん向き合い、新しいいい関係を作ることができましたが、おうちが大好きな友人は、そんな努力もせず、さっさと実家に帰っているように見えてしまいました。実家の両親もそれで不満がなければ、よいのかもしれませんが、やはり居心地がよすぎることによる弊害もある気がしてなりません。
- 2008年12月19日 14:26
- 悩めるママ