「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

203.ひとりぼっちの娘を見て、苦しくなってしまう

葛藤ママさんからの相談 9歳9カ月の女の子

娘は小学4年生で少女バレーボール部に所属しています。学校ではお昼休みなど、全員で遊ぶ優等生クラスなので、楽しいようですが、放課後のバレーの練習前や、練習試合などのお昼ごはんを食べる時に、一人ぼっちになり本人も悩んでいます。親としても、見ていて悲しい思いで胸が苦しくなります。みんな二人になりたがり、うちの子が余ってしまいます。本人より、私が過激になり、時々泣いてしまったり鬱状態になったり、情けない親です。主人は熱血スポーツマンなので、逃げるように退部することは賛成してくれません。また状況も変わってくるかもしれないので、今は一人でも平気になるということ、本人が強くなること、元バレー部の私が特訓して上手になってみんなを見返すことを目標(?)にしているのですが…。なにかいい解決法があったら教えてください。

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ぴっかりさんからのアドバイス

子どもにまかせる

ひとりぼっちのわが子を見るのは、切ないですね。自分がひとりぼっちになるよりも、もっとつらい気持ちになってしまうのではないでしょうか。かと言って、代わってあげるわけにもいかないし…。

バレー部の先生に相談して、少し配慮してもらうのもいいかもしれません。ただ、露骨ないじめでもない限り、もう小学生なのですから、「子どもを信じて、本人の努力にまかせる」ということも必要でしょう。

ピンチの乗り越え方

ただ当面、どんな方法をとってもなかなかピンチを脱することができないような時は、「状況が変わってくるのを待つ」しかありません。そういう場合に必要なのは、「ストレスを解消できる回路があるか」ということですね。

ストレスを吐き出すのに最適な場所は、お母さんのところ。「ひとりぼっちは平気じゃないよ〜。寂しいよ〜」とグチを言うことができれば、一人でもどうにか我慢できます。「私は弱いんだよ〜」という気持ちをお母さんにわかってもらえば、自分の弱さに耐えられるのです。

親が、子どものもつ弱さや寂しさを消そうとやっきになってしまうと、逆に子どもは、「そういう自分ではダメなんだ」とかえって自信を失ってしまうかもしれません。弱さや寂しさをそのまま認めてもらった方が、かえってほっとするものです。

お母さんの苦しさ

ただ、子どもにとってはそれが楽なのですが、お母さんの気持ちは大変になってしまうのですね。だとしたら、「子どもの寂しさにどう対処するのか」ではなく、「お母さん自身の中にある寂しさにどう対処するのか」が本題でしょう。

お母さんの方が過敏になってしまうのは、ひょっとしたらお母さんも子どもの頃、ひとりぼっちで寂しい思いをされたのかな? 心の奥底では、その時の寂しさや恐怖心を、いまだに引きずっているのかもしれませんね。

そんな自分自身に対して、「一人でも平気になれ!」「私が強くならなくちゃ!」と言い続けながら、これまでがんばってきたのではないでしょうか。寂しくても、寂しくないふりをして乗り越えてきたのかしら。

でも寂しさを否定しようとすると、かえって引きずってしまうことがあるのです。お子さんと一緒に、「寂しい時は、寂しいよ〜って泣いちゃおう」という感じのほうが、親子共々、気持ちが吐き出せそうですね。

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