「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

214.娘を言いなりにしようする友だち。相手の親は何もしてくれない

かっぽれさんからの相談 2歳11カ月の女の子

娘といつも遊んでいる女の子がすごく世話好きで、娘に何でも指示してきたり、靴を履かせようとしたりします。娘はそのたびに固まった表情で動かなくなったり、泣きそうになりながら、私(親)の方に走って逃げてきます。
娘には、「嫌だったの。大丈夫だよ」と抱きしめた後、「嫌なら嫌、やめてって言わないと、〇〇ちゃんもわからないよ」と言い聞かせています。すぐに、「やめてって言うんだね」ってうなずいて、〇〇ちゃんがまた同じような事をしたら「やめて」って言うのですが、その子は「いやよ。△ちゃん(娘)はこれで遊びなさい。私がやってあげてるのよ」と言ってやめようとしません。
その子の親もあまり何も言わず、私が思わず、「△の好きなようにさせてやってね」とか、「一緒に仲良く遊んでね」とか言うのですが、効き目はありません。娘の持ち物も取り上げて、自分のだと言う始末で…。自分の思い通りにならないと、泣き叫んで大変な事になります。
あまり真剣に考えて対応をしてくれない相手の親にも、段々腹がたってきて、少し距離をおくことも考えているのですが。それさえなければ産まれた時から遊んできた親子なので、付き合えないのもさびしくて…。こういう場合どのように対応すればいいのでしょうか。私の心が狭いのでしょうか? 家族構成は、主人、私、娘の3人家族です。

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ぴっかりさんからのアドバイス

「いや!」は人間関係の基本

大人どうしなら、「今日も暑いですねえ」とか、「最近どうですか?」とかいった、当たりさわりのない会話が基本。でも、子どもどうしの関係は、もっとストレートで、ホンネ丸出しです。そのぶん仲良くなるのも早いですが、傷つくこともあります。

そんな“危険な関係”にもかかわらず、めげずに参加していけるのは、ママという安全基地があるから。「傷ついたら、ママのところで泣けばいい。そうすれば、ちゃんとリセットできるもん」と知っている子どもは、友だち関係にも積極的です。

もうひとつ、“危険な関係”を生きのびていくためのアイテムは、「いや!」と言える力。いざという時に、相手との距離を上手にとるためには、「いや!」という一言が言えると安心です。「いや!」が得意な子も、友だち関係に積極的なのです。

ママの「いや!」も大事

相談のお子さんの場合、いちおう「いや」とは言えるようですね。でも、ママに言われたから…という感じで、本気度は低めなのかもしれません。だから、相手に伝わらないのかしら。でも、伝わったとしても、相手の方がうわてかも、ですね。

だとしたら、お母さんが相手のお母さんに、「いや!」と言ってみてもいいですね。
相手の方に、正直に打ち明けてみたら、案外あっさりと分かってくれるかもしれません。「嫌なら嫌、やめてって言わないと、〇〇ちゃんもわからないよ」というアドバイスは、お母さんにも当てはまるかも…ね。

何も言わずに距離を置くのは寂しすぎます。言うだけ言ってみて、それで理解してもらえないようだったら、あきらめもつきやすくなるのではないでしょうか。「いや」の言い方のお手本を、お子さんに見せてあげることにもなりますし。

自分のホンネにしたがって

もっとも一方で、「それさえなければ、産まれた時から遊んできた親子なので、付き合えないのもさびしくて…」という気持ちもあるのだとか。それは、お子さんも同じ気持ちかも知れませんね。だからお子さんも、「いや!」が本気にならないのかも。

自分の中にある「いや!」という気持ちを優先させるか、「さびしい」という気持ちを優先させるかは、人それぞれの選択だと思います。でも、「いや!」と言ったことがきっかけで深まる人間関係もありますので、思い切ってホンネの気持ちを伝えてみるのもいいのではないでしょうか。

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