「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

213.寝付きが悪く、聞き分けも悪い娘は、甘やかしすぎのせい?

ヘトヘトさんからの相談 3歳の女の子

3歳になる娘ですが、夜なかなか寝付きません。2時間ほどベッドでぶつぶつ独り言や歌を歌うこともしばしばで、寝ないので朝起きられず、起こしてから朝食くらいまでだっこしていないと大泣きです。
保育園に通っていますが、 18時頃の帰宅後、夕食までもほぼ毎日朝と同様抱っこです。また、気に入らないことがあると、8歳の兄に物を投げつけたりつねったり、いじわるが目立ちます。また、謝るように言われたり、怒られると必要以上に大きな声で泣きます。
なにかといえば抱っこしてきたり、寝るときは私の髪の毛をつかんでいたりなので、愛情不足を感じているのかな?と思い、できるだけ抱っこしたり、手をつないだり、話をするようにしているのですが、夫には私が甘やかすからわがままになっているんだと怒られます。
兄に意地悪をしているときなど、私が離れたところから叱っても何の効果もなく、言うことを聞いてくれないと言うことはやはり甘やかしすぎ?と、自信がなくなってきました。この先どう扱っていけばいいでしょうか。

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ぴっかりさんからのアドバイス

甘え下手の子どもは、甘え方がしつこい

いくら甘えさせてあげてもちっとも満足してくれず、甘えが際限なく続くタイプの子どもがいます。こういう子は、抱っこをされている時の様子に特徴があります。それは、抱っこをしてあげても、なかなかリラックスできないことです。

ゆったりと身をまかせてくる感じがなく、いつまでもゴソゴソと動いていたり。抱いている人の髪の毛や体を、神経質にいじり続けたり。目が合うような抱き方を避けようとしたり…。抱っこをしてあげても、親子の一体感が感じられにくいのです。

実はこれは、子どもが甘えることを中途半端に遠慮しているからです。遠慮しているから“愛の吸収率”が低く、親の努力のわりには、子どもの満足度がなかなかアップしてくれないのです。

泣き下手の子どもは、泣き方がしつこい

叱られた時、泣き上手の子どもは、わりとすぐにベソをかきます。「もうやらないね。わかった、こっちへおいで」と誘うと、親のところへ慰めを求めにやってきます。抱っこをされまま、しばらくグズグズ泣いたあとは、一気に気持ちのリセットができます。

泣き下手の子どもの泣き声がギャーギャーと悲鳴のようなのは、のどに力を入れて泣
きを止めようとしているからです。無理にがまんしようとしているから“ストレスの発散率”が低く、その結果、かえってしつこい長泣きになってしまうのです。

寝付きが悪いのも、甘え下手・泣き下手の子によく見られる特徴。しっかり甘えられるようになると、ママにくっつくだけで体がゆるみ、眠りに落ちていきます。また泣き上手になると、寝ぐずりができるようになり、これも安眠のアイテムとなります。

接し方のコツ

「子どもの気持ちを受け止めてあげたい」「子どもの笑顔が見たい」と思うのは親心。でも、それが行きすぎ、子どもが泣かないように気をつかいすぎるようになってしまうと、“泣き”という発散の機会を奪ってしまうことにもなりかねません。

そうなると子どもは、ストレスを溜め込みがちになり、その結果、聞き分けの悪い行動が増えてきてしまうのです。ですから、朝夕の抱っこは少し減らし、しばらく泣いてもらったあとで、抱っこをしてあげた方が、かえってすっきりすると思います。

ちょこっとずつでも泣く機会を作ってあげ、ストレスの発散を促していくと、夜の寝付きもだんだん良くなっていくはずですよ。無理のない範囲で、少しずつでいいですから試してみてくださいね。

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