「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

010.私のしかり口調をまねします

mahopyonさんからの相談 3歳7ヶ月の女の子

家族構成は両親と3歳7ヶ月の女の子です。相談内容は、娘がお友達と遊ぶ時に、私が娘にしかっている時のような話し方をすることです。

例えば、友達が物の取り合いで泣き出したとします。すると、うちの娘は、「もう、ぐずぐず言うんやったら帰るよー」とか、「なんでも自分の思うとおりにならへんからって、泣いたらあかん」と言うのです。それもきつい言い方で言います。

その子のお母さんは黙って見ているのですが、私はどうしていいかわからなくなります。その場で「そんな言い方したらダメよ」とは言うのですが、次の日一緒に遊ぶ時、また同じようなことを言ってしまうのです。

私としては、どのように子供をしかればいいのか迷っています。大人が娘に対して話すように、娘がお友達に話すのはダメだと言っているのですが、娘にはわからないのでしょうか?ちなみに、娘はおしゃべりが早く、2歳頃からよくしゃべっていました。今は大人並みにおしゃべりします。

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ぴっかりさんからのアドバイス

子どもって、良い面でも、悪い面でも、親の言動をマネしますね。実はこのことは、子どもの成長の原動力になっているのです。トイレでおしっこをすることも、一人で着替えることも、スプーンやフォークを使うことも、「ママやパパみたいに、かっこよくできるようになりたい!」という気持ちがあるからこそ、何度失敗しても挑戦しようとするのです。言葉だって、人とのつきあい方だって、親の様子を見て、「なるほど、そうすればいいのか!」と学んでいくのですね。

親としては、「良いところだけを学んで欲しい」と思ってしまいます。でも、「良いところ」だけを寄せ集めたような人間なんか、この世にはいません。長所もあれば欠点もあるのが人間。もし欠点のない人間がいたとしたら、人間的な魅力が感じられない、ロボットみたいな感じでしょう。子どもは、ロボットになろうとしているのではなく、人間として成長しようとしているのですから、「悪いところもマネしてしまう」のは、しかたがない面があるのでしょうね。

また、「立場によって態度を変えていく」ということは、この年齢ではまだ無理だと思います。だとしたら、ご相談のようなケースでは、お母さんの叱り方を変えていくしかないようですね。

子どもが、して欲しくないことをしたり、して欲しいことをしなかったりしたような時、親としては何らかの対処をする必要があります。まずは、言葉で説明しますよね。これだけで、「うん、わかった!」と納得してくれればいいのですが、子どもの場合、なかなかそうもいかないことも多いです。ダダをこねたり、泣き出したり…。大人と違って、子どもって、ずいぶん「わからず屋」に思えてしまいます。

でも、それは違うのです。なぜなら、子どもは大人と違い、まだ自我が未熟なので、「言われていることがわかるけど、気持ちの整理がつかない」という状態になりやすいのです。そんな時、子どもは、もてあましている自分の気持ちを親にぶつけてきます。それが、ぐずぐず言ったり、ダダをこねたり、泣いたりという行動の意味です。

そして、そんな形で、苦しい気持ちを親に受けとめてもらったあとは、お姉さん(お兄さん)らしい理性が働きやすくなるのです。だから、「ぐずぐず言わずにガマンする」よりも、「ぐずぐず言いながらガマンする」ようにさせた方がよいのです。そのほうが、長い目で見た場合、しっかりと理性が育っていくものですよ。

こんな接し方のコツがわかってくると、「この子は、私の言うことを納得していない!もう、何度言ったらわかるの!」と焦ることも少なくなってきます。「グズグズ言っているうちに、だんだん落ち着いてくるはず」と、しばらくお子さんに時間をあげるだけでいいのですから。ぼちぼちでいいですから、ぜひ試してみてくださいね。

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