「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

027.自分の性器をさわります

ミーちゃんママさんからの相談 4歳10ヶ月の女の子

自分の性器をさわります。前から気にはなっていたのですが、怒ると逆効果だという話を聞いていたので、様子を見ていたんです。でも、さすがに布団の中でおもちゃの注射器をあてていたのを見つけたときは、ショックのあまり、めちゃめちゃ怒り、そのおもちゃを捨てさせました。なのに2日後には、また自分の手でさわっていました。「ばいきんが入るよ!恥ずかしいことなんだよ!」と説得するんですが、泣いて謝るのもその場限りです。

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ぴっかりさんからのアドバイス

子どもが自分の性器を触るのは、性的な快感を得るためではなく、興味本位からの行動であると言われています。大騒ぎをして叱りすぎると、変な罪悪感を持ってしまいかねませんので、「あまり触りすぎると、ばい菌が入って痛くなってしまうことがあるよ。大切な物だから、そっとしまっておこうね」といった感じの注意にとどめておくのがよいでしょうね。

ただ、今回のご相談の場合では、ママも心配になってしまいますね。知人の娘さんも、3歳ぐらいの時、布団の中で自慰行為をすることが多くなりました。性器を触りながらトロンとした目つきになったり、フ〜ンとため息をついたりするようになり、「将来、どんな大人になるのだろう…」と、ずいぶん心配されていました。

おチンチンは目立つので、男の子が興味を持つのも分かる気がします。でも、女の子の性器は興味をそそるような構造になっていませんし。まして、触ることによって快感を感じているような様子があったとしたら、慌ててしまいますよね。

自慰行為は、自分の体の緊張をゆるめホッとしたい時、たとえば、お布団の中に入っているときや、ヒマでだらだらしているときに表れやすいようです。

身体の自己コントロールが未熟な小さい子どもにとって、体の緊張をゆるめるということは、意外に難しい。そこで普通、子どもはママにベタベタ甘えることで、体の緊張を解こうとします。ママの体にくっついたり、ママに抱っこされることによって、子どもは安心感に包まれ、自然にリラックスできるのです。

ところが、甘えベタの子どもや、ママに頼ろうとしないがんばり屋さんなどは、自分の力だけで緊張を解こうとします。その1つが自慰行為なのです。性器をいじることで、性的な快感というより、お風呂に入って体がゆるんでいくようなリラックス感を得ることができるのです。

ですから、甘え上手になってくると、自然に自慰行為も減っていくのではないでしょうか。

では、自慰行為を見つけたとき、親はどうすればよいでしょうか。具体的には、自慰行為をする手を優しく止めてあげ、お母さんの脇の下に挟むようにします。そして、その形のまま、抱きしめてあげるのです。「ママとくっつくと、ホッとするよ」と声をかけながら、イイコイイコしてあげるのもよいでしょうね。

そうすると、最初のうち、甘えベタの子どもは「はなしてよ」「ほっといてよ」という感じで、体をモゾモゾさせ、落ち着かないかもしれません。でも、ママの方から根気よく甘えを誘ってあげるうちに、自慰行為をしたくなったら(つまり、リラックスしたくなったら)、ママにくっついてくるはずです。ぜひ試してみてくださいね。

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