「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

031.娘がパパになつかず、困っています

ぷゆさんからの相談 2歳6ヶ月の女の子

2歳半の娘と、パパ、ママの3人家族です。共働きのため、娘は9ヶ月の頃から保育園(9時から19時まで)に通っています。相談なのですが、娘がパパになつかず、困っています。

パパは、娘が生まれたときから、通常では想像がつかないほど献身的にありとあらゆる育児をやってきました。また、家事もやってくれるので、パパが食器を洗ってくれる間、ママと娘が遊ぶ時間が作れます。

とても、娘を愛していて、何でもやってあげるし、お風呂も首が据わらない頃からパパの担当です。それなのに、この半年(兆しは1年くらい前から)ママ至上主義で、パパが嫌いな娘になってしまいました。

「ママがいい。ママの所に行きたい。パパは駄目だよーーー。ママがいーーーい。あっち行って、ばいばい。パパ置いていく。もうしーーらない」

ここまで言われるとパパがかわいそうで。何がいけないのでしょうか?「好きになりなさい」と言っても無駄なので、どう対処してよいか困っています。

私の目から見て、パパに唯一問題があるとすれば、愛情表現の干渉や指図(食事のマナーや着替え、指しゃぶりは駄目など)が多いかな、ということでしょうか。私のほうが甘い親なのは確かです。宜しくお願いします。

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ぴっかりさんからのアドバイス

ママがフルタイムで働いているのなら、パパの協力がないと、とてもじゃないけど、やっていけません。その点、ぷゆさんのご主人は、ママ以上に“母親”している感じで、とても頼りになりますね。

男親にとって、娘は特に可愛いもの。一生懸命なのも分かる気がします。なのに、「ママがいい!」では、ちょっとパパはかわいそう。でも何か、娘さんなりの切実な気持ちがあるのでしょうね。

生後半年から1歳半頃のあいだには、よその人を妙にこわがり、「ママ以外はダメ」という感じになる時期があります。ママの姿がちょっと見えなくなると、泣いて探し回り、トイレもおちおち行けなくなったり。ひどい場合は、パパでもダメになったりするものです。

こうした“人見知り”“後追い”は、ママとの一体感を感じ、子どもの心の中に安心感が育っていくためには必要なことなのです。さらに、「人見知り」「後追い」にはもうひとつ、大切な役割があります。それは、ママという“安全基地”の存在を確認しつつ、自立への準備を始めるということです(ただ、こうした行動には個人差があり、それほどひどい形で表れない場合もあれば、表れる時期が遅い子どももいます)。

相談のお子さんの場合、『半年前ぐらいからママ至上主義で、パパが嫌いな娘になった』ということですから、その前は、ママでなきゃダメと言うことではなかったようですね。ママでなくても、パパでもいい。保育園の先生でもいい。今までは、わりと聞き分けがよかった子かな。そういう子どもが、3歳という反抗期(イコール自立期)を迎えるにあたり、準備を始めたのかもしれませんね。

「ママがいい!」と言うわりには、まもなく、ママを手こずらせるような、ダダこねが始まるかもしれません。それもまた、自立への準備なのです。ひょっとして、「パパじゃダメ!」という態度自体が、自己主張としてのダダこねの始まりなのかもしれませんね。

干渉や指図という形で愛情表現をしてしまう傾向のある人は、子どもの自己主張は、受け入れにくいもの。その裏には、自立=去られてしまう、という寂しさが隠れているからです。

でも、親子共々乗り越えていかなければならない子育てのヤマ。赤ちゃんのような親子の一体感ではなく、その次の段階である“ほどよい距離のある親子”としてのペースがつかめるまで、パパにはちょっとガマンしてもらうしかないでしょうね。次の段階に移行できた時には、いこじなパパ嫌いは、ウソのようになくなってくるはずですから。

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