「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

034.朝起きてから寝るまでビデオを見ています

がちゃさんからの相談 2歳1ヶ月の女の子

2歳になったばかりの女の子と、4月はじめに第2子を出産予定のママです。今回は娘についての相談です。1歳半頃より、とにかくビデオを見ています。初めの頃は、家事の合間に見てもらう感じで助かるなぁと思っていましたが、今では、朝起きてから寝るまでの間ほとんど見ています。ここ最近、自己主張も激しく、ビデオから気をそらそうとしても無理で、激しく泣いて「見せて〜」と訴えてきます。平日は仕事をしているので、託児所にあずけていますが、これから産休に入り、1日中お家にいることが多くなってきます。大丈夫かなぁと心配です。

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ぴっかりさんからのアドバイス

「子どもの成長のために、テレビを片づけた」という話を、時々耳にします。でも、うちの場合は、私も女房もテレビ好きで、テレビのない生活は考えられなかったし、忙しい時など、ずいぶんビデオに助けられたものです。

「子どものために!」と頑張りすぎると、ストレスが溜まり、かえってイライラ。そんなことになるぐらいだったら、多少の手抜きは家庭平和のために必要なことなのでは、と思うのです。うちの場合は、それで特に問題も起こらなかったのですが…。

ところが最近、発達の遅れを心配されて相談に来られるお母さんたちから、「テレビ、ビデオをやめたら、急に成長が見られるようになった」という話をよく聞きます。最初は、「偶然だろう」ぐらいにしか思っていなかったのですが、複数の人から、同じような話を聞くうちに、分かってきたことがあります。

うちの子どもの場合、「これは助かる」と調子に乗って、長時間ビデオを見せようとしても、そのうちあきてしまって、「相手をしてくれ!」という感じでぐずり始めました。ところが、ビデオやテレビで悪影響を受けた子どもたちの多くは、文句も言わず、延々と見続けていたそうなのです。ここが大きな違いでした。

ビデオを延々と見続けるのは、たいてい、甘えたい気持ちをガマンしてしまう傾向のあるお子さんです。寂しい時は泣いてママを呼べばいいのに、平気な顔でガマンしてしまうのです。

『1歳半頃より、とにかくビデオを見ています』ということですから、お腹に赤ちゃんができた時期と重なるのではないでしょうか。こんなとき子どもは、今まで以上にママに甘えたり、赤ちゃん返りをして寂しさを癒し、 “お姉ちゃん”になる準備をするもの。でも、寂しい気持ちをガマンしてしまう子どもは、反対に、「私は1人でも大丈夫。ママの足手まといになんかならない!」と決意してしまうのです。

ビデオを止めようとすると怒り出すので、本当に好きで見ているように思えてしまいますね。でも、ビデオが止まってしまうと、せっかくガマンしていた寂しさが吹き出てしまう。だから、怒り始めるのでしょう。『ここ最近、自己主張も激しく』ということですが、この半年間、「どうせ私は、ひとりぼっち…」というすねた気持ちを溜めこんできて、それがあふれてきたのかもしれませんね。

もっとも、いきなりビデオ無しの生活にすると、今までガマンしていた気持ちが一気に爆発してしまい、それはそれで大変な事態。だから、“赤ちゃん返り”“ダダこね”をママが受け止められる程度に、少しずつ、見る時間を減らしていってはどうでしょうか。

「もっとビデオを見たい!」と要求されたら、「ママを取られてしまうようで寂しいねえ」と、心の奥にあるホンネの方を慰めてあげるとよいでしょう。甘え上手になってくると、わけのわからないワガママも、だんだん少なくなってくるはずですよ。

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