「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

037.人見知りが激しく、保育園でやっていけるか心配です

シゥー父さんからの相談 1歳3ヶ月の女の子

私たち夫婦と娘の3人家族です。妻がずっと家にいるのは大変で、働きたいと言うので、4月から娘を保育園に預ける予定です。

ところが、娘は人見知りが激しいのです。4ヶ月頃から、お父さんお母さん以外に抱っこされると激しく泣くようになりました。近くにいないせいか、祖父母にもなつかず、抱っこもできません。

こんな子がいきなり保育園へ行って、今まで四六時中一緒だったお母さんと離れて生活するなんて大丈夫だろうか、と心配です。

思いっきり泣くのは構いません。でも、そのことが両親や人間に対する不信など、心の深い傷になってしまいやしないかと心配しています。どうでしょうか。

  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ぴっかりさんからのアドバイス

パパからの相談ですね。「人見知りが激しい子どもなので、人に対する安心感が育つまで、ママに一緒にいてもらいたい」と、お子さんの気持ちを思いやってのご相談でしょう。

ただ、ママの気持ちはどうなのでしょうか。『ずっと家にいるのは大変で、働きたい』というのは、よくよくのことかも知れませんね。人見知りが激しい子というのは、過敏で気むずかしい面があったりするので、そういう子どもと2人きりで、日中ずっと一緒に過ごすのは、けっこうきついものです。

小さなイライラが1年3ヶ月たまり続け、ママの気持ちも、いっぱいいっぱいになっているのではないでしょうか。「このままだと、かえって子どもに当たってしまう」「日中、離れていられれば、再会の時、今より優しくできるかも知れない」という苦肉の策かも知れません。

また、人見知りが激しい繊細な子どもは、人の気持ちに敏感な面があります。「私がママから離れられない恐がりさんだから、ママが苦しい気持ちになっている」と、しっかり分かっていたりすることも多いのです。そして、そんな“ママに対する申し訳なさ”は、時として、“ママと離れる寂しさ”よりも、もっと苦しい思いだったりするのです。

実際、子どもを保育園に預けて働きだしたら、ママの気持ちに余裕が出てきて、子どもに優しくできるようになってくることは珍しくありません。また、子どもの方も、「ママとのお別れは寂しいけれど、私は頑張って保育園に行けるようになった!」と自信が出てくるためか、過敏でかんしゃく持ちだった子どもが落ち着き、ぐんとお姉さんらしくなる例もたくさんあるのです。

それでも、大好きなママとのバイバイはつらいもの。だから、「寂しいよ〜!って、いっぱい泣いていいよ」と慰めてあげて下さいね。そして、「ママとのバイバイ、寂しいねえ。ママもバイバイはつらいよう。でも、お仕事が終わったら、ちゃんとお迎えに来るからね」と声をかけてあげて下さいね。

ママの真剣な気持ちを率直に伝え、それでもなおわき起こる寂しさを慰めてあげれば、『両親や人間に対する不信など、心の深い傷になってしまう』などということは、まず起こらないはずです。

奥さんも、さんざん悩まれた末の結論かも知れません。でも、後ろめたい気持ちではなく、「子どもも私も、新しい一歩を踏み出すのだ」と、胸を張って4月からの生活がスタートできるよう、パパからもエールを送ってあげて下さいね。

ぴっかりさんのすくすく道場の最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment