「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

039.紙がクシャっとなるのを許しません

FFさんからの相談 4歳6ヶ月の男の子

4歳半になる男の子です。時々、妙に完璧主義みたいなところがあって、戸惑っています。例えば、お絵かきの前に、紙を自分でスケッチブックから破ろうとして、ちょっとでも曲がって切れると「こんなんじゃだめー!!」。ちょっと紙がクシャっとなっただけで、「これじゃやだー!!」。

物を無駄にしないことを教えたいのですが…。自分が気に入って見ていた折り込み広告の端を、妹(1歳半)がちょっと破ってしまったときは、セロテープで小さな切れ端まで貼り付けさせられました。大事な本ならともかく、こんな広告を…とバカバカしいような腹立たしいような…。

何から何までこの調子というわけではなく、普段はそんなにこだわることもないようなのですが、こういう場合どう対処したらいいのでしょうか。

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ぴっかりさんからのアドバイス

「子育てのやり方を主人に責められ、ついカッとなって、お皿を割ってしまった」という話をしていたお母さんがいました。「私だったら、そんな時でももったいなくて、ついチュウチョしてしまうなぁ」と言うと、「ええ、私も安いお皿を選びました」と笑っていましたが。

こんな時、「物を無駄にしてはいけない」とお母さんに言ったとしたら、話がすれ違うだけでしょうね。物を大切に扱わなければいけないことは、よく分かっていたとしても、腹が立つとそうもいかなくなるもの。それは、大人も子どもも同じですね。

お皿を割ってしまったお母さんは、ご主人に対して腹を立てていたわけですが、ご相談のお子さんは、何に対して怒っていたのでしょうか。スケッチブックにケンカを売っていた?それもあるかもしれません。でもきっと、それ以上に、 “物を上手に扱えなかった自分”に対して腹を立てていたのではないでしょうか。

完璧主義な子どもは、自分自身に対する要求度が高い面があります。「ちゃんとやろう」という気持ちがとても強い、頑張り屋さん。だから、自分の失敗が許せなくなるし、そうなると、他人の失敗も許せなくなるのでしょうね。

テレビで時々、“プロの達人”の話を聞きますが、秀でた仕事をする人は、みんな完璧主義ですね。その意味で、お子さんの将来は楽しみ。でも、まだ実力の伴わない子どものうちは、そうはいきません。 “こだわりの大人”はベストを追求できるかもしれませんが、 “こだわりの子ども”は自爆してしまいやすいのです。

成長途上の子どもは、“がんばること”オンリーでは息切れしてしまいがち。一方で、「ま、いいか」と適当に手を打つことも、成長のエネルギーになるのですね。良い意味での“いい加減さ”を育てていくアイデアを、いくつかご紹介すると…。

お皿を割ってしまったお母さんは、もし誰かに、「あんな言い方されたら、腹立つよねえ」と、気持ちを受け止めてもらっていたとしたら、お皿を割ることもなかったかも知れませんね。それと同じように、「紙が破れちゃって、悔しいねえ」と共感してあげていると、だんだん気持ちの自己コントロールが効きやすくなってきますよ。

また、“ズッコケ遊び”もオススメ。たとえば、積み木を積む遊びは、上手に高く積み上げるのも楽しいですが、途中で崩れてしまうのも、「あら〜!ギャッハッハ〜!」と楽しいもの。そんなふうに、親子遊びの中で、親子共々、「失敗も、また楽しい」ということを味わっていけるといいですね。

でも、究極の対処法は、「完璧主義なわが子でも、まあ、いいか」と傍観し、成長を見守っていくことでしょうか。成長と共に自分に自信が出てくると、自然に、小さな失敗には騒がなくなっていくものですから。

夢中で子育てしていると、「まあ、いいか」と思えなくなってくるのは、実は大人の方かも知れませんね。

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